七福神到来

14時30分を廻った江ノ島は、まだ多くの観光客と神社詣で客でごった返していました。でも、僕らの目的はあくまでも「鎌倉ものがたり」ツアーです。
今回は、引き続いて2巻に収録されている「七福神到来」の舞台を歩いてみます。

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時は今、お正月。一色先生の奥さんの亜紀子さんは、初夢で宝船に乗った七福神が向かってくる夢を見ます。そしてその日、一色先生のところに長谷の長者と呼ばれる植木屋さんが美しいからくり箱を持ってきます。なんでも先祖代々の宝の隠し場所の秘密があるのだとか。 見事にそのなぞを解いた一色先生と長谷の長者の末裔の植木屋さんは、江ノ島岩屋海岸に向かいます。


大学の時に、地方からやってきた同級生に東京近郊を案内しろと言われてはやってきたのは、江ノ島・鎌倉でした。特に北海道小樽出身のO君はこの稚児が淵海岸が好きで、その後も事あるたびに授業をエスケープしてここに行こうと申し出てきました。根が嫌いではない僕も二つ返事で了承し、そういう時は貧乏学生の二人、小田急に乗り藤沢から徒歩で稚児が淵まで来てボォ~っと海を1時間ほど眺めて帰ったものです。しかしその頃は岩屋海岸への道は封鎖されていて入ったことはありませんでした。言い伝えで、この穴の置くと富士山がつながっているとも言われ、なんともミステリアスでしたが、強い波が岩を砕くその中を渡らなければたどり着けない場所なのでとうとう行けずじまいでした。平成の御世になってからか、道路の整備がなされ、海に張り出した遊歩道は悪天候の時意外は歩けるようになり、僕らは今日始めてこの洞窟を探索しました。途中竜宮城に戻る亀を見ながら(笑)進むのです。(写真)

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中はろうそくの明かりで進みます。そして天井(洞窟の岩盤むき出し)の高さは1.5mほど。真っ暗な中かがみながら進むと多くの石仏が安置されていました。

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鎌倉時代北条氏は、夢枕に現れた竜神からのお告げで、繁栄を極めます。その竜神がくれたのが3枚の竜のうろこ。それを家紋としたのがミツウロコだそうです。財宝の隠し部屋は見つかりませんでした。が、もしかしたらこの竜が体をはって守っていたのは、財宝なのかもしれません(笑)
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姥ヶ谷の麗人(2)

今でこそ、江ノ電は収益も芳しく、知名度もあり、愛されている鉄道ですが、「江ノ電百年物語(湘南倶楽部編 ISBN4-533-04266-X)」を読むとその当時その当時の苦労があるようです。
そしてそれに立ち向かった人たちが今の地位を築いたのでしょう。消え去った旧駅を偲び、そして勝手に想像をしながら僕らは道を進みます。ホテル下の直線と呼ばれたところの海側にはどうもキャンプ場があったらしいです。

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また、峰ヶ原信号所に向かう線路は優美にカーヴを描いています。何気ないこんな場所もゆっくり散歩をすると目に留まるものです。

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そして鎌倉高校。駅からの湘南の海が満喫できる駅です。本当に絶景ですが、今回僕らは江ノ島まで歩くことにしましたので、駅ホームより外からの撮影です。残念です。そして小動(こゆるぎ)。

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1時も廻ったことです。小腹も減りました。「釜揚げシラス丼」の文字に引き寄せられ、蕎麦屋川邉さんへ。蕎麦の文字にも心引かれたのですが、初心(店に入ったきっかけ)忘れるべからずで、釜揚げシラス丼を注文。めちゃめちゃ美味しいかったです。

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おなかが一杯になれば、必然的に笑みもこぼれ、少し大回りして腰越港を見ながら江ノ島に向かおうということになります。腰越港の向こうにはもう大きく島が見えます。Goalはまもなくです。

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姥ヶ谷の麗人(1)

年末・年始の連続(毎日)の炊き出しが4日で終わり、唯一何も予定のない休暇日。幸いなことに連れも何の予定もない休みの日なので、2008年7月以来ひさびさに西岸良平氏の『鎌倉ものがたり』の舞台を尋ねたウォーキングをしようと出かけてみました。
今回は、第2巻の中から、この鎌倉ものがたりの中では大好きなお話の「姥ヶ谷の麗人」からスタートです。
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のんびりと小田原を出発したのは、10時40分。東海道本線藤沢駅から江ノ電に乗り換え、稲村ガ崎へ。江ノ電の中はまだお正月気分。多くの方が初詣出に行かれるのでしょう。昼前ですがかなりの乗車人数。

さて、このお話は、ご時勢に乗り切れないまじめ文学青年(出版社勤務)が、主人公の一色先生の担当になったことに端を発します。上司から小言を言われ、一色先生のご自宅に向かった青年氏。ポカポカ陽気の江ノ電の中でうとうとと・・・。ふと目が覚め外を見たら海が見えたので、(長谷より行き過ぎ)乗り過ごしたとあわてて飛び降りたところが「姥ヶ谷」。そこで素敵な女性とめぐり合います。

1902年9月、江ノ電が藤沢~江ノ島間で開通します。そして路線を延長し、現在の区間(~鎌倉)になった時には40駅になっていたそうです。現在の15駅でも頻繁に止まるな、と言う印象がありますが、その倍以上の40駅ですからすごい頻繁に止まったことでしょうね。
件の姥ヶ谷駅も、七里ガ浜と稲村ガ崎の途中にあった駅ですが、この間は姥ヶ谷のほかにも峰ヶ原、田辺、行合橋、追揚そして音無橋と止まったそうです。

稲村ガ崎を降り、踏切をわたってから、国道に出る前に右折。線路伝いに高級住宅地の中を歩くと、細い川に架かる橋に出会います。かなり下を流れる川のかわらにある木には、ロープで出来たブランコが二つ。暑い夏なら目的を忘れてかわらに降りる道を探すところでしたが、如何にポカポカ陽気でも冬は冬。さすがに川の音に身が凍てつきます。早々に渡ったところの線路端が太く空き地になっています。もしかしたらここが姥ヶ谷か、とシャッターを押しますが、家でよくよく調べたらここは音無川停車場のようですね。
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実際の姥ヶ谷はこのあたりでしょうか?

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漫画の中の有島別邸は、有島生馬記念館として長野県上水内郡信州新町上条に移築されています。
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風見鶏がないだけですよね。いつか行ってみたいです(笑)そして、旧有島別邸があったところは、現在は上智大学の施設が君臨していました。施設越しに海が見えます。残念ながら国道の車と密集した住宅で、当時の面影はまったくないですけれどね・・・・。まぁ、大正時代のはじめの面影が残っているはずはないのですがね(爆)

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隠れ里の花嫁(4)

しばしの休憩後、御霊神社、別名鎌倉権五郎神社の境内前にあった江ノ電の権五郎前駅跡にいきます。僕が撮影する前後にも、この何にもないコンクリートをカメラに収めている方がいましたが、江ノ電ファンか「鎌倉ものがたり」ファンの方なんでしょう。

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そして長谷の駅から和田塚へ。今回最後の訪問地は、梅花ハンペンです。鎌倉狐も大好物のそれを食べようと、本店のある和田塚に来ました。

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本店の後には大きな工場があります。きっと鎌倉駅店や名店街などでは飛ぶように売れているのでしょうけれど、本店は静かに街中にたたずんでいます。赤白各1枚ずつ計4枚(一枚135円)を購入。朝の松花堂さんもそうでしたが、鎌倉の逸品と言う商品にもかかわらずおごらない店主のポリシーに感激です。

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そして江ノ電で藤沢に戻り、スタンプ4箇所以上押したことで頂ける絵葉書をもらい、小田急デパートでの西岸良平展をみて、第1回目の「鎌倉ものがたり」プチ旅行は終了しました。
ちなみにgoogle_mapで行程を見ることが出来ます。

次回は、いつの日か「鎌倉ものがたり」第2巻の中からどれかの話に合わせたところを探訪しようと思っております。


2008/07/12
今をトキめかないさまの関連BlogにTBさせてもらいました

2009/4/9
MERRYのおもちゃ箱さまの関連BlogにTBさせてもらいました。

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隠れ里の花嫁(3)

予定より早く行程を進めていますが、まぁいいでしょう。早お昼にしようと僕らは長谷の駅を目指します。そのまま南に抜けて長谷5丁目を通過して、長谷大谷戸の交差点に出るつもりが、ちょうど90度方向を間違え、東に進み佐助1丁目から法務局前に出てしまいました。いやはやだいぶ時間をロスしまして、時間通りの長谷到着です。しかし、この大仏さんのある高徳院の裏道は喫茶店が多いですね。大きなお屋敷、そしてご主人がきっと働いている中で、奥様が趣味の喫茶店をされているのか、優雅で個性的なお店が何十件もありました。

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僕らはメインストリート高徳院のお土産物屋街の中にある旬憩(しゅんけい)。実は「鎌倉ものがたり」ツアーをするに当たり、インターネットを検索して見つけた「鎌倉ものがたり」ファンの女将さんが経営しているお店なんです。
壁や天井を吉野産の白杉で、格子欄間を秋田産の赤杉で、そしてテーブルは屋久島の・栂材、とのこだわり。ただ、空いているにもかかわらず座席を指定されるところはこだわりの行き過ぎ? です。心が落ち着くお店で、いただいたのはところてんと釜揚げうどんのセット。残念なことは「鎌倉ものがたり」ファンの女将さんは体調を崩されて実家にお戻り中とか。いろいろと「鎌倉ものがたり」をレクチャーし手もらおうと思いましたが、お会いできませんでした。
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隠れ里の花嫁(2)

さて、漫画に話を戻しましょう。梅花ハンペンを持った亜紀子さんは、山頂から海を眺めた後、このあたり(?)で深い霧に包まれて道が分からなくなります。そして平家の落ち武者に拉致されてしまいます。(写真をクリックして、漫画の絵像と写真を比べてみてください)
山頂の眺めは、このあたり??? と言うことは、僕らと逆ルートの亜紀子さんは、僕らが今通ったところあたりで霧に包まれちゃうのでしょう。
きっと西岸氏は綿密に何度もリサーチをしているようですから、この同じ場所から見下ろす鎌倉の街の美しさを実感したのでしょう。と同時に多くの方が、不便を省みずこの山頂付近に邸宅を構えています。

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完全舗装で非常に楽な亀が谷坂切り通し、悪路とはいえまったく問題のなかった化粧坂切り通しに比べ、この大仏切り通しは急斜面が多いです。前日までの雨でかなり滑りやすいし、ここでしりもちでもつこうものなら帰りに電車に乗れる状況でなくなる可能性すら生じてきます。

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それでもそんな中前方から犬の散歩なのでしょうか?3人の小学校3,4年生くらいの子どもが犬を一匹ずつ連れて僕らとすれ違います。
をぉ!これで迷わないですね! そう思ったあなたは、かなりの「鎌倉ものがたり」通で、しかも民俗学に精通しているお方と見ました(笑)・・・・あっ、意味がわからない方はメッセージをください(ネタばれになっちゃうんで・・・・)
僕らはここから佐助稲荷に向かいましたが、この道は凄かった。一般のハイキングコースの域を逸脱した急坂でした。途中に鎖場や手すりがあり、それをつかまってないと下りられないような場所です。といっても坂が急なだけで危険な場所ではなく、せいぜい滑ってもしりもちをつく程度なのですが、前述のようにそんなことしたら電車に乗れなくなってしまうほど、路面はグジャグジャです。

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お稲荷さんは霊験あらたかとか言います。古くから多くの人が祠(ほこら)やキツネの置物を寄贈したのか数多くの祠(ほこら)が苔むして初夏の山中を彩っています。小さな神社で、社が一つ、社務所が一つ、そして謂れが書かれた看板一枚でした。しかし、稲荷神社の特徴でもある参道には何百本の赤い稲荷寄進の旗と赤い鳥居が並んでしました。

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隠れ里の花嫁(1)

ここ1,2年の昭和レトロヴームの立役者、「三丁目の夕日」の西岸良平氏が、鎌倉を舞台に活躍するミステリー作家一色正和氏の活躍を描いた「鎌倉ものがたり」。個人的にはこちらの作品の方が好きなんですが・・・・(笑)。そんな「鎌倉物語」が書き始められてから25周年を記念して、出版元の双葉社と江ノ電等が主催したスタンプラリーが行われているということで、久々のお休みを鎌倉で過ごしてみました。

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ご存知のない方もいらっしゃるでしょうから少し説明をさせて頂きますと、この「鎌倉ものがたり」は主人公一色氏が依頼を受けた難事件を、持ち前の推理力や頭脳を駆使して解決する探偵者の話なのですが、そこは魑魅魍魎(ちみもうりょう)・百鬼夜行(ひゃっきやぎょう)の世界の鎌倉(笑)。出演者は妖怪や怨霊、はたまた宇宙人など何でもあり?、と言う世界と、三丁目の夕日の絵や内容に代表される西岸氏独特のワールドで、それを楽しく語りあげていきます。

そのような「鎌倉ものがたり」の各シーンを追いかけながら鎌倉を歩くのもオツなものかな? と各コミックス(現在25巻が発売されています)の中の話の場面を見ながら鎌倉ハイキングをして見たいと思います。

今日はその第1回目。第1巻の中の「隠れ里の花嫁」に注目してみます。
新婚の一色亜紀子さんは、ご主人の一色正和さんが、原稿締め切りに追われて相手にしてくれないのが少し不満。長谷の自宅から建長寺までハイキングに一人で出かけます。行きがけに世話になった奥山寺のご住職に梅花ハンペンを届けるようにいわれ、家を出たのですが・・・・。
この舞台は、大仏切り通しから源氏山公園を抜けて建長寺に下る亀が谷坂切り通しです。しかしながら、スタンプラリーや午後の予定もあるので僕らは逆に亀が谷坂切り通しから上がって長谷に向かうことにしました。JR東海道線で藤沢についた僕らは、「のりおりくん」という江ノ電の1日乗車券を購入し、藤沢、稲村ガ崎でスタンプを押して、鎌倉に到着。再度JRに乗り換えて、北鎌倉に向かいます。
鎌倉五山が集積している北鎌倉は多くの観光客でごった返しております。そのなかをまず松花堂により「あがり羊羹」を購入。午後に行くMocaさんへのお土産です。そしてそれだけではなく、この「隠れ里の花嫁」にはこのアイテムは大きな意味を持ちます(笑)

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この松花堂は小さなお店ですが、女将さんは一本の羊羹を買っていく僕らのようなお客にも心からのおもてなしをしてくれる方でした。朝から気分よくウォーキング開始。
道を引き返し、再度北鎌倉の駅前を通り、長寿寺を目指します。途中なんともいえない喫茶店。表の看板の文字は新しくまだ現役を醸し出してはいるものの、建物自身は少し年季が入っています。こうしたお店は結構コーヒーが旨いのかもしれないと思いましたが、入るすべなく、今回は諦め。

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程よく亀が谷坂の切り通しの入り口です。しかし、今日は暑い・・・・。
仁治元(1240)年、三代執権北条泰時が整備したといわれます。山ノ内側から坂を越え、今小路に抜ける道で、別名、亀返坂(急坂のため亀も引き返した、ひっくり返った)ともいわれます。
が、その後整備を重ねたせいか差ほど急坂でもありません。そして、谷戸を渡る風がこの日が猛暑であることを忘れるほどに心地よいものです。
ちょうど切り通しの嶺付近は日蓮宗の宗教家の田中智学氏の邸宅から川端康成氏が千羽鶴を書いたといわれている旅館香風園を経て現在は高級マンションになっていますが、その歴史を思わせるような立派な石の門がそびえています。

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薬王寺を過ぎ、JR横須賀線のガードをくぐりハイム源氏山の住宅街を抜けると、急に道がなくなり・・・・、いや、なくなったわけではなく舗装道が一辺に山道(ハイキングコース)になってしまいます。余りにも潔い変化に驚きと共に、鎌倉の高級住宅地観念に驚かせられます。ここが化粧坂切り通しと呼ばれるところです。この名の謂われについては諸説紛々ですが、討ち取った首を検証したとか、このあたりに化粧をした娼婦がいたとかが有力視されています。登り詰めたところは源氏山公園です。

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