3・11に思う

多田マキ子さんという方たちが、日本国を訴えた裁判があったそうです。
いわゆる下田裁判と呼ばれる第二次世界大戦時に落とされた原爆に対する訴訟です。
直接訴状を見れないので、それを題材とした憲法劇の脚本によりますが、
原爆の被害を受けた多田さんが、ご主人と再出発を賭けて始めた八百屋は、原爆を受けたという理由をたてに町の有力者の「販売商品の汚染」という嫌がらせで廃業に追いやられます。その原因は、原爆であることからこの訴訟に踏み切ったわけです。

3・11を迎えるとこの話を思い出します。
なんの罪もない人が、原爆の被害にあった第1の被害。
そしてその悲しみも潰えない中で起こった同胞からの嫌がらせ。
この人は2度も辛い目にあわされました。2度目の被害は、蔑視です、偏見による被害です。放射能について少しでも知識を持てばわかることです。

ハンセン病でいわれなき困窮をした人がたくさんいます。もちろん当初は、医学が進んでいなかったので間違いがあったかもしれませんし、あってはいけないことですが、人間は間違いを起こすものです。
しかし、医学が進み、ハンセン病の伝染力が皆無に等しいという事が分かった中、国家としてそれを認めた中でも、2003年11月に熊本県阿蘇郡南小国町のアイレディース宮殿黒川温泉ホテルで宿泊拒否事件がありました。
やっと困窮の日々から解き放たれたと思っていた人たちにとって、この仕打ちはとてもつらかったと思います。蔑視です、偏見による被害です。

さて、福島に話を戻します。
福島の人たちは、東電に原発事故という大きな痛みを負いました。そしてそこからどうにか立ち上がらなければいけないと思った矢先に、農産物の不買運動がおこりました。
放射線量は低い、と言っても、その測定方法に問題があると、懐疑的な目で見ました。国家が、東電が、国民をだますから、農家も同様だ、と胆略的にそう思ったのでしょうか?

もちろん、疑心暗鬼になる人たちが悪いとは思いません。きっと良心的で優しく、家族想いで、正しいことを追求する人たちでしょう。それ故に家族に被害が及ばないようにと、少しでも可能性のあるものを取り除く努力をしているのだと思います。
それは至極当然の考えだと思います。
しかし、自分の家族のために他人を踏みつけてはいけないと思います。

踏みつける? 福島の人たちだって転居の自由はある、と言われるかもしれません。

しかし、農業はそういうものではないと思うのです。
日本を代表する民俗学者に柳田國男氏とその弟子の折口信夫氏がいます。両氏は1点大きく意見が違いました。それは死んだ人の霊は各家(墓)に戻るか、それとも村までなのか?という点。
いずれにしろ、日本人の持っている思想は、盂蘭盆会には死者の霊を迎え入れる、死者の霊は戻る、という点です。ですから、どちらの考えであっても、故郷を離れることは忍び難いのです。そうした思想を少なくとも半数以上の日本の農民は持っていると思います。
先祖の霊も、先人の困窮の開拓した農地も、みんな捨てて、つまり家族を見捨てて離れる、という事です。
「土」と一緒に生きているものにとって「土」を離れることはできません。相棒を捨てて自分だけ離れることは忍び難い裏切りなんです。
先祖が困窮して開拓し、そしてそこに墓がある。その場所を離れることは断腸の思いでしょう。何よりも辛いことでしょう。
過日村上春樹氏の小説で中頓別の町が揺れました。村上ファンの方からこれは小説なんだから目くじらを立てるな、という意見も出されました。しかし、土着の、自分の故郷に愛情を持てば、故郷の町が蔑視されたように思うのは当然だと思います。村上氏にそんな意図がなかったとしても、釈然としないものでしょう。そして村上氏は文庫本にする際には別の名前にすると謝罪しました。ふるさとってそんなものではないでしょうか。
除染をするな、という乱暴な意見も出ています。副一から放射線が漏れ続いている以上、除染作業をすればその汚染土が増え続けるだけだから、土地をあきらめ住んでいる人が移動すればいい、という発想からの意見だと思います。
それは人の痛みを感じられない意見にしか思えません。合理的かもしれないけれど、切り捨てて解決を図る。
沖縄の基地の問題然りの差別問題です。

福島の農家の方々、そして他地域に住む消費者の方々、両者には明確で正当な理由があります。どちらも譲れない理由でしょうけれど、しかし冷静に考えれば、そこには反目するものはありません。
福島で生活できるように国民が一致協力すればいいのです。
放射性物質の除去も、産業の再開発も、それを憚っているのは、為政者と東電です。ですから、福島の県民だけにその大変な労力をお願いするのではなく、日本中が一致団結してすべきです。
除染の徹底、改ざんなきデータの開示、速やかにそして偽りのない福一の現状の報告。そして信頼おける第三者の食品のサンプリングと分析。これができていないから不安だと言われるのだから、徹底的に為政者と東電にそれをさせましょう。

政府はいま帰還を躍起になって行っています。土地を見捨てられない人が生活できているのだから戻っても大丈夫だと言いたいのでしょう。日本国民や東京オリンピックに日本にくる諸外国の方に安全であるように見せたいのでしょう。
同時に、他の原発で事故が起こった時の対処法、また放射線による被害状況、疾病の発病率などを調べたいのでしょう。
福島の方々が口をそろえて怒る「モルモット」のように、国民の命よりデータの入手を優先したいのがありありと出ています。
福島で生活をする、という事象は同じでも、そこにある思いは全く違うはずです。それを一緒くたにしない、是は是、非は非と判断できる力を身に着けて、是の気持ちを応援し、非を批判する。

移転をすると決めた人、地元で踏ん張ると決めた人、どちらもその方・そのご家族が決めたことです。それに対して外部の僕らが良い悪いと判断するのはお門違いです。僕らがしなければいけないのは、その各位が決めたことをサポートすることです。どうすれば楽しい生活が送れるか?を共に考え、ともに行動することです。批判をしたところで楽しい生活は生まれてきません。
それが3・11の教訓を忘れない、という事だと思います。

PM2.5

中国で深刻な大気汚染をもたらしている「PM2.5」の濃度が、日本の広い範囲で上昇し、過去最多の10の自治体で注意喚起が出された。
大阪府では、26日午前5時から正午にかけてのPM2.5の平均濃度が、国の基準を超える90.4マイクログラム(μg)を観測し、外出や激しい運動を減らすなどの注意喚起が初めて出された。
26日、注意喚起を行った自治体は、大阪、福島、新潟、富山など10の府県にのぼり、過去最多となった。
環境省は、自治体が出す情報に注意するよう呼びかけている。
フジテレビ 2月27日(木)0時59分配信

TV画面に白灰色に煙った町が映され、注意の喚起を促すニュースが流されると本当に不安な気持ちになります。
この90マイクログラムという数値の意味するところが分かりにくい僕らにとって、とにかく用心をするに越したことはありません。
でも、どの程度なのか? という事に関心はありませんか?

20140227-01
(出典 http://www.nosmoke55.jp/data/1012secondhand_factsheet.pdf

から見ると、喫煙者がそばにいるのと同じ濃度なんですね。同じ濃度でも拡散しないでいればあのような白灰色に煙る状態なのだと思うと、たばこの害のすごさに驚きます。
喫煙可能の居酒屋は北京のあの映像より高濃度のPM2.5状態な訳です。

PM2.5が怖いと思うのなら、まず喫煙者に禁煙をお願いしましょう。

福島生産物の安全とこれから

過日買った『美味しんぼ』
その217ページに興味深いことが書いてあった。それはセシウムと土と農作物の関係。

20140222-01

読んでいて、待てよ! と思ったのは、Blog仲間のakakageさんの昔の記事。
引っ張り出すのに時間がかかったが、これだ

akakageさんのお仲間の永土とは『美味しんぼ』のリサーチで言うところの花崗岩の雲母を多量に含んだ土なんでしょうね。それをサンドイッチのパンのように大地に敷き、汚染度をサンドイッチの具の部分に入れ、再度表土をこの永土でかぶせる。
すでに2012年の段階では製品化していたんですね。すごいです。
その時はakakageさんのBlogを読んでいてもいまいち理解できなかったのは、他人事として読んでいたのかもしれません、ごめんなさい。
悩ましいのは、この漫画もこのあとで忠告を受けるのですが、処理の一つの方法であっても根本的な解決、つまり空間線量が安全地になるわけでも、土中の汚染度がきれいになるわけでもない点です。
昔、久野で起きた騒動は民間の中間焼却処理施設の問題でしたが、それをきっかけにごみについて考え始める機会が与えられました。
小田原の焼却灰は小田原市の最終処分場に埋めるキャパシティを超えてしまい、新しい処分場をつくることができずに(当時)瀬戸内海の広島県の神黒島に搬送していました。
可逆反応や分解が出来なければ、ごみはたまる一方で、焼却灰の問題はごみを抜本的に減らす以外解決方法がない訳です。

今回の福島原発からは雨水による汚染水、そして落ち葉等による汚染土壌、空気中を舞う放射線など多種にわたって、僕ら人間が処理できない汚染物質がどんどん出てきます。
しかし、処理できない。故に何百年か何千年もの間、一番安全な場所においておくしかないという訳です。
辛い選択肢です。

しかしそんな困窮の中、農家の人たちはそれでも安全を模索しています。生活している人の体は安全ではないのかもしれません。それを容認することも辛いことです。が、他の地域で生きがいを失いながら生き長らえよ、というのも同じくらい辛い。
そうした中、一部の野菜の中には、自己防衛をするように放射性物質を取り入れないものがあるというのは、何か一筋の光が差し込んだような希望です。水溶性かどうかは毛細根の浸透圧の問題なのでしょうか?詳細はわかりませんが…。
でも、生命の不思議を垣間見た気がします。

3年という困窮の月日。
僕らは改めて2つの事をしなければいけないと思います。
一つは、将来の原発停止と現状の福島の徹底的な処理。
もう一つは、同じ日本の地に住む者同士の連帯。情報の精査とともに偏見での拒否をしないこと。

3・11の問題で一番肝を据えて掛からないと解決できない問題でしょう。
それは2011年3月10日まで僕らがお気楽に私用していた電機の問題であるからです。関与した、当事者の僕らが、対岸の火事の如く福島の農家の事だからとしてはいけない問題だからです。

保管管理には問題はなかったのか?

東京電力は11日、福島第一原子力発電所3号機タービン建屋近くにある深さ約30メートルの立て坑内の汚染水を調べたところ、国が定めた許容限度の約100万倍にあたる放射性セシウム137を検出したと発表した。
 港湾付近の井戸から放射性物質が検出されている問題で、原子力規制委員会は、立て坑の汚染水の漏えいを原因の一つではないかと考えており、汚染水を早急に抜き取るよう指示している。
 調査は10日に行われ、水深1メートルの場所で、セシウム137が1リットル当たり1億ベクレルだった。6月までに調査が行われた2、4号機の立て坑内の濃度と比べ、10~1000倍高い。
 また、東電は海から約25メートルの井戸で7日に採取した地下水から、ストロンチウム90が同1200ベクレル検出されたと発表した。
 2013年7月11日(木)23時20分配信 読売新聞


茨城県によりますと、今月4日に茨城県北部の日立市沖で採取されたスズキを検査した結果、国の基準の10倍を超える1キログラム当たり1037ベクレルの放射性セシウムが検出されました。
茨城県沖の魚介類から1000ベクレルを超える放射性セシウムが検出されたのは、原発事故直後のおととし4月に、北茨城市沖のコウナゴから2回あっただけで、今回はそれらに次いで3番目に高い数値だということです。
茨城県沖のスズキは、国から出荷停止の指示が出ていて、市場に出回ることはないということです。茨城県は「事故からおよそ2年4か月が経って高い濃度の放射性セシウムが検出された理由は分からないが、安全な魚を出荷できるよう、検査には万全を尽くしたい」としています。
7月12日NHK_NewsWeb


あわせて考えれば、汚水の垂れ流しもしくは漏水があったのでしょうね。それが地下水に混じり海に流れ出ていく…。
海で拡散されるとはいえ、僕らが生きている間には「移動」はしても決してなくなることのない放射性物質。
そして施設の冷却(使用済み核燃料を含む)は今後も続き、汚水もどんどん増加するわけです。置く場所がなくなり海洋廃棄があったり、保管容器の老朽化で漏水したりして今後はますますこの数値は上がっていく可能性が高いかと思います。

これを解決する能力は誰一人として持ち合わせていません。とにかく「安全」に「保管」しろとしか専門家も言えないわけです。
で、原発1基でこれだけ大騒ぎを何年もせざるを得ないし、今後数年、数十年はこの問題がニュースになるでしょう。
それなのになぜ再稼働か?正気の沙汰ではないと言っても過言ではないです。

日台協力で反原発を!!

Nuclear Free NowのMLによると

 台湾宜蘭県代表団が原発に関する日本の状況、福島の現実などを調査するために来日し、6月24日に原発ゼロの会や脱原発をめざす首長会議と意見交換を行いました。台湾宜蘭県代表団の構成は宜蘭県の県長(知事に当たる)、宜蘭県議会議長、国会議員、宜蘭県議会議員、郷鎮長(町長)、台湾大学などの専門家や市民団体です。
 台湾政府は現在建設中の台湾第4原発(核四)から半径8キロを『緊急時避難圏』と指定しました。宜蘭県の県境はその8キロのボーダーラインに接し、県中心市内から核四までは約40キロの距離に位置します。また、宜蘭県周辺は日本南海トラフの南端で、ユーラシアプレートの辺縁、そして世界有数の火山系地震密集地帯で台湾北部の2原発(核1、核2)は、活火山大屯山の山麓に立地しています。南部の原発(核三)の直下や核四の付近には活断層が発見されています。
 原発建設にあたって、日本では当該地方自治体の同意が必要ですが、台湾では台湾政府の一方的決定に基づいて行われます。また、台湾の電力会社は国営企業であり宜蘭県として何も主張できる立場ではありません。台湾では年末に原発の建設賛否の初めての国民投票が行われる可能性があります。


宜蘭は与那国島とおおよそ60㎞の距離にある国境の町。そしてその両国は、近年地震という共通の災害に悩まされています。そして、不慮の際に人力で食い止めることが非常に難しい「原発」を抱えている力国でもあります。
ですから民間同士の話し合いに来られることは大歓迎です。

前世紀、アメリカやアジアは「奴隷」という労働力で、またヨーロッパは子どもたちの人権を奪い、資本主義を推し進めてきました。非人道的な「奴隷」をやめよう…と思った人は少なからずいたものの、世の中という強固なベクトルが方向とあまりにも大きな大きさを持っていたため、なかなか終焉を迎えられませんでした。
でも、アメリカ南北戦争や第2次世界大戦中後の民族解放意識と追従する形の欧米での人権問題が進むにつれ「奴隷」は世の中のルール違反だと認識されるのが当たり前になりました。

ハチドリの一滴…

資本主義が、低賃金高効率による争いで流動しているとなかなか、原発という大容量の発電をなくそうという動きにはならないでしょう。
しかし、「奴隷」制度が違う方向性を持った小さなベクトルが積み重なるように巨大化して終焉を迎えられたように、原発問題も小さなベクトルをまとめることで終焉を迎えられるように協力していきたいものです。

橋下さん、活断層は重要な問題だと思いますか?

原子力規制委員会(田中俊一委員長)は22日、日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県敦賀市)直下に活断層があると認定した専門家調査団の報告を了承した。前身の原子力安全・保安院を含め、規制当局が原発直下に活断層があると認定したのは初めて。
 規制委は敦賀原発をはじめ、全国の原発で唯一運転中の関西電力大飯原発(福井県おおい町)や、東北電力東通原発(青森県東通村)など6原発で断層調査を進めているが、報告を受け規制委として判断を示したのも初。
 時事通信 5月22日(水)11時41分配信

衆議院選挙前、あれだけ大きな政策の柱のように熱く語っていた橋下さんはもう原発なんてどうでもよくなっちゃったのでしょうか? それとも票を取得するためのリップサービス、熱弁はお芝居だったのでしょうか?
まさかこれは福井県の話、大阪とは関係ないから…などとは毛頭にも思っていないはずです。だって…
21日に開催された大阪市の財政総務委員会で(軍兵士の買春問題を)
「本当は自民党が言わなければならないこと。僕が話したことのどこが問題なのか指摘してほしい」
といっているわけで、重要な問題には僭越であろうがなかろうが語るのが彼のポリシーらしいので、原発が彼の重要政策だとしたら、イの一番にコメント出したんじゃないでしょうか…。

いずれにしろ、危険だという事が科学的に証明されました。ストップするのは当然として早急に使用済み核廃棄物も安全な場所に移動をすべきでしょうね。

テーマ : 原発事故
ジャンル : ニュース

北京並みのPM2.5

【佐々木英輔】中国の大気汚染で問題化している微小粒子状物質PM2・5にからみ、日本癌学会など18学会でつくる学術グループがPM2・5を含むたばこの煙の対策を訴えている。喫煙可能な飲食店などの濃度は北京と同レベルで、日本国内では屋外よりも受動喫煙対策の不十分な屋内が深刻としている。

 PM2・5は直径2・5マイクロメートル以下の粒子。肺に入り込むことによる健康影響が懸念されている。

 22日、記者会見した禁煙推進学術ネットワーク(委員長、藤原久義・兵庫県立尼崎病院長)によると、福岡市の喫煙可能な喫茶店での測定結果は常に1立方メートルあたり300マイクログラムを超え、平均371マイクログラム。横浜市のカフェの喫煙席も200~700マイクログラムだった。日本の1日平均の環境基準である35マイクログラムを大きく上回り、中国の屋外と同様の濃度を記録した。

 これに対して、中国からの越境汚染が問題となっている屋外の測定値は日平均で数十マイクログラム程度にとどまっている。

 飲食店では従業員も煙にさらされるため、学術ネットは以前からPM2・5の室内基準設定や屋内の禁煙化を国に求めてきた。測定した産業医科大の大和浩教授は「日本では屋外より屋内が問題。解決には全面禁煙しかない」と話した。
  朝日新聞(デジタル朝日)

未知と既知の差異なんでしょうか…、中国の大気汚染というと何か不安で危険な香りがプンプンします。PM2.5と言う聞きなれない微粒子の用語もそれを増幅しているのかもしれません。
が、なんてことはない、たばこの煙も同じ大きさの微粒子であるとのレポート。そして喫煙可の店舗内での数値は、熊本や大分・福岡で屋外に出ないようになんて言っているレベルではなく、北京のそれと同じだというのだから知らないという事は本当に恐ろしいです。

さぁ禁煙しましょ。

テレビドラマ『ラジオ』

女川さいがいエフエムの女子高校生アナウンサー「某ちゃん」
彼女を知ったのは、あちこちに拡散された彼女の叫び
文化放送報道部のBlogに載っていたので記載をさせてもらいます。

父のお下がりで貰った大切な青いドラムはドラムと呼べる形ではなかった。
漁師の祖父が建てた立派な我が家は今じゃ更地。
祖母の嫁入りの際に持って来た着物は海で若布のように漂う。
来るはずもない山の上に妹の通信簿。
若かりし頃の母の写真から海の匂い。

全部ガレキって言うんだって。
全部ガレキって言われるんだって。

町は被災地と呼ばれた。
ただの高校生が被災者と呼ばれた。
あの子は思い出になった。
上を向いて歩こうと、見上げる空は虚無の青。
頬を伝う涙なんて、とっくの昔に枯れちゃった。
頑張るしかない。渇いた笑いが吹き抜ける。

ガレキの受け入れ反対‼と TVで見たんだ妹と。
昨日までの宝物。今日は汚染物と罵られる。
子供を守れ‼受け入れ反対‼国も県も何してる‼
ガレキと暮らす私達。
好きで流されたんじゃないのに...。目から流れた涙は懐かしい海の味。

こんな悲しいモノを見るくらいなら、受け入れなんて最初から言わないで。
そんな簡単な問題じゃないだろと、ガレキの山が私を見下ろす」

私がもし非災県に住んでいて、私にもし子供がいたら同じ事を言っていたのかな。

ガレキの「受け入れ」
「受け入れる」のはガレキだけじゃないんだとふと思う。
私が本当に受け入れて欲しかったモノはガレキじゃなかったのかもしれないとふと思う。
少なくとも受け入れて欲しかったそのモノには放射能なんて付いていない、
心の奥にある清らかな優しいモノのはずだった。

そんな事を考えながら、絆の文字が浮かんでは泡のようにハジけた。


放射性物質の拡散という言葉。理解はできるし、そうしなければいけないのだろうから、受け入れ反対の方が正しいのかもしれない。
そして我が家が、子育てとは関係ない後期壮年(初老)の夫婦だからだからかもしれない。老い先は長くはないだろうし、自分の体だけを考えればいい。

だからかもしれないが、この文章は心にずしんと響く。
辛さを共有しようという手を差し伸べるのではなく、日本の国土としての利害として東北の人の手をぴしゃりと叩くような冷たさを感じてしまうから…。

そんな某ちゃんもこの春から女子大生になるらしいとTwitterにあった。コングラチュレーション、おめでとう!!
そして某ちゃん主演のドラマができたとのニュースが流れてきた。

<NHKドラマ「ラジオ」について>

実在する「女川さいがいFM」と、そのメンバー達をモチーフに、数多くのテレビドラマ、映画を手がけてきた脚本家・一色伸幸が描く、震災から2年が経った被災地・女川町に生きる若者達の「心」の復興をテーマとした青春群像劇です。(内容についての詳細はNHK側の発表をご覧下さい。)

ドラマの大半は実際の女川町内でロケ撮影され、実際の住民も多く登場。震災から2年経った女川町とそこに生きる人々の姿や言葉も数多く登場します。


【放送予定】2013年3月26日(火)夜10時~11時13分(予定)
【 媒  体 】NHK総合テレビ<全国放送> 一話完結73分
【 脚  本 】一色伸幸
【 原  作 】某ちゃん。(女川さいがいFM・高校生アナウンサー)
【 演  出 】岸 善幸(テレビマンユニオン)

【 出  演 】
某ちゃん。=刈谷友衣子 父=豊原功補 母=西田 尚美
飛松=リリー・フランキー。

<おながわさいがいFMメンバー>
(某ちゃん以外のメンバーは実名と変えてあります。)

蒲鉾会社の次期社長・FMのリーダー格 國枝重治 =吉田栄作
25才、ちょっとお姉さんなDJ 笹山ユキ =安藤サクラ
元塾講師でちょっと理屈っぽいDJ兼ディレクター 宮城太郎 =新井浩文

ほか

【制作協力】宮城県女川町・女川さいがいFM


「がれき」を受け入れることの賛否はあると思う。そして問題点はそこだけじゃないことも確か。
一瞬それを白紙にしてご一緒に見たいものです。

PM2.5

熊本県は5日午前、県内の微小粒子状物質(PM2・5)の濃度が、環境省の暫定指針値(1日平均70マイクロ・グラム超)を上回る可能性があるとして、注意喚起した。
 暫定指針に沿っての注意喚起は全国で初めて。
 環境省は、大気1立方メートルの濃度について、午前4~7時の3時間の平均値が85マイクロ・グラムを超えた場合、統計的に1日平均が70マイクロ・グラム超になるという目安を示している。
 熊本県には18の観測地点があり、この3時間のうち1回でも85マイクロ・グラムを超えれば注意を呼びかけるという基準を設定。荒尾市役所で午前5時に91マイクロ・グラム、同7時は101マイクロ・グラムを観測。県は同7時、ホームページなどで不要不急の外出を控えることなどを呼びかけた。
 この日は、福岡市でも午前7時に84マイクロ・グラムを観測し、独自の基準に基づいて市民に注意を呼びかけた。大分県日田市では午前9時に95マイクロ・グラム、長崎市では午前2時に84マイクロ・グラムを観測した。
 また、山口県は早朝以降でも85マイクロ・グラムを超えれば、注意を促す運用を1日から行っており、4日夕に初めて注意喚起を行った。同日午後4~5時に宇部市で90マイクロ・グラムなど、複数の測定局で85マイクロ・グラムを超えたが、健康被害などの情報は寄せられていないという。

(2013年3月5日22時48分 読売新聞)

日本も僕らの子どもの頃、いわゆる高度成長時代には同じような事件が多発しました。
光化学スモッグで目がチカチカしたりとか、川と言う川は濁り泡が立っていたりとか、そしてイタイイタイ病や水俣病という重金属による疾患がニュースになったものです。
しかし国民の反発と企業のイメージの回復、政府の対応などで徐々に回復し、都内などの川にも魚が戻ってきたというニュースが報道されて久しいです。

中国もいつの日かそうなってほしいです。しかも早急に、と願っていますが、それをするかどうかは、国民の生活(人権)と国家としての豊かさとのバランスだと思います。
人権>国家であれば、早急に政府が対策を取り、疾病者にはそれなりの補償があてがわれると思いますが、こんなニュースも目にしました。

 米西部オレゴン州に住む女性が、10月31日のハロウィーンで使おうと、発泡スチロールでできた中国製の墓石を地元スーパーマーケットで購入したところ、梱包(こんぽう)の中から中国当局による強制労働の実態を告発する手紙が見つかった。この墓石の製造に関わった強制労働者が書いたとみられ、「偶然にもこの製品を買われた方。手紙を人権団体に届けてください」と訴えている。米ニュースサイト「ハフィントン・ポスト」が27日報じた。
 米国は強制労働によって製造された製品の輸入を禁止しており、米当局も手紙の内容を精査している。
(略)
 手紙は「1日15時間労働で、休みもない。従わなければたたかれるなどの虐待を受ける。給与はないに等しい」と悲痛な叫びを上げている。


まだまだ人権問題等は先進国とは言えない中国において、さてPM2.5をはじめとする環境対策はどう進むのか、懸念してしまいます。
健康問題なんか目をつぶり富国を一致したスローガンで…としたら、そうはかんたんに問題解決の道を歩むとは思えません。
ところで、大気飛龍物質がどう日本にくるのかのシュミレーションを九州大学/国立環境研究所が研究した資料がありました。

20130306-01

日本の上限の70マイクロ・グラムは、健康な人が2時間吸った場合の健康基準をもとにしていると言います。
高齢者や子どもたちはもっと低い数値なのでしょうから、5日の飛来数値はかなり心して考えなければいけないし、不和など言っておらずに日中で対応しないと大変なことになりそうな気もします。
と同時に北朝鮮の人たちは大丈夫かと、他人事ながら心配しちゃいます。一部の優遇者を除けばかなり貧困している国民、たぶん健康状態は日本国民より悪いでしょう。そこに日本より高いPM2.5をはじめ汚染物質が降りかかり、その情報が為政者より流れないので対策が立てられない、とすれば国民の対応はないに等しいでしょう。5年後10年後、原因の中国とともに国家的規模での被害になっちゃうんじゃないでしょうか?他人事ながら心配です。

「知ること」「すること」「任せること」

日の出に計画された23区の一廃処分場計画の反対運動で知り合った田島征三氏の「やまからにげてきた・ゴミをぽいぽい」
20130218-01

の内容を僕の言葉でうまく伝えられるか、と思い検索したらヒットしたのがこの方のBlog(絵本の内容をご存じない方はまず先にご覧ください)

「やまからにげてきた」では日の出の山の中に作られた処分場で町中のごみを焼却する故に山の動物は毒汁・毒ガスを避けて逃げていきます。
その要因は「ゴミをぽいぽい」の町中の人たちの行動です。目の前にごみが無くなることで、そのごみの行方までは無関心の普通の善良な市民が繰り出す悲劇です。

ごみが散らかっている家の中ではお母さんが掃除をして、片付け下手な子どもに注意をして片づけを促します。
目の前にあるモノは僕らは感覚的にも「どうにかしなければならない」と思いますが、それをごみ袋に入れて可燃焼ごみの日に出せば、その先どこでどういう処理をするのか? その結果どうなるのか? はなかなか想像しにくいものです。

その最終処分を直視させるとどうなるか? 周辺では「くさい」「煙がひどい」というクレームが来て、なんで自分たち周辺自治体だけでなく遠くの人のごみまで受け入れなければならないのか! という差別感のクレームが来るため必然山の中や過疎地に作られていきます。
しかしそこにも生物はいます。僕らの生命維持のための水や空気の源があります。が、そのことはなかなか想像できないものでしょう。

その結果、当初言ったように普通の市民は、ごみの行く末を気にすることもなく「ゴミをぽいぽい」するわけです。
情報と知識を持たなければこうしたことは何事にも起こるのではないでしょうか?

国府津電力の第1回ワークショップが2月11日に開催されました。その様子を主宰者の加門さんが@あしがらのBlogにUPされています。

何故にこんな小さなソーラパネルを作るのか? そんな微々たる電気でどうするのか? と訝しがる方もいるかもしれません。
時(ほぼ)同じくして小田原市行政もオフグリッド化した小田原電力構想を出しており、それと何が違うのか?と言う疑問を持たれる方もいるでしょう。
行政主体の小田原電力構想が悪いとは僕は思っていません。原発がこうした事故を起こし、また今回ロシアの隕石が原発近くに落ちたことも考えれば、「想定外」を想定していなければ安全性は確保できず、すべての「想定外」を想定すれば、安全宣言など絶対言えないのは火を見るより明らかです。
そうした中、自然エネルギー化を打ち進める行政主体の小田原電力の発想は間違ってはいないと思うのですが、市民が電気の知識を持たないまま行政だけが自然エネルギー化を進めるのは、なにか「やまからにげてきた・ゴミをぽいぽい」に通じるものを感じます。

まずは僕ら一人一人が、電気を知ること。
ソーラパネルでできる電気がいかに微力なのかを知り、とどのつまりは『自然エネルギーにしたから使い放題してもいいや』、ではなく太陽のエネルギーはほぼ無限大であったとしてもそれを僕らが使うエネルギーに換算させるためには様々な施設が必要でその置き場所などを考えたら、自然エネルギーにしたとしても省エネしなければいけないことを、身をもって知ることが国府津電力のコンセプトでもあります。
ここは重要なポイントだと思っています。
行政が自然エネルギーに変換するって言っているから任せればいいや、ではなく、自分の五感を通じ自然エネルギー化を知り、その上で行政主体の自然エネルギー構想に関心を持つことはとても大切なことだと思います。
行政が大規模な自然エネルギー政策を開始するとしても、まずは(順番的に)市民が自然エネルギーを身をもって知り、やってみた上で、その後に進めるべきではないかと思うのです。

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