がんばれッ!日本国憲法 -わたしたちの憲法劇ー

久野の産廃処理施設の反対運動の弁護を引き受けてくださった岩橋弁護士がある日チケットを持ってきて「こんなイヴェントがあるから見に来ないか?」と言われたのは多分1993年ころだったと思います。お付き合いのつもりで見に行った憲法劇は思った以上楽しく、そして自分が様々なことを知らなかったことに気が付かされます。
特に思い出深いのは、下田判決。日本は唯一の被爆国、と反戦反核をいいながらも、こんな大きな判決を知らなかったこと、そしてそれをわかりやすく教えてくれたことは、いまでもその時の憲法劇の話を原点として話させて頂いているぐらいです。
しばらくお休みをしていましたが、今日日のおかしな方向に進んでいる政治を憂い昨年から再会。
Facebookで再開を知ったので早速見に行ってまいりました。

今年のテーマ1.海老名マネキンフラッシュモブ裁判

20170520-01

吉田美菜子海老名市議らが、安倍政治のおかしな方向性を憂い、海老名駅前の自由通路で、マネキンのように動くこともしゃべることもなくただ意見パネルを持ってポーズをしている行動が、市の海老名駅自由通路設置条例で禁止されている集会やデモに該当すると判断され今後のパフォーマンスの禁止を請求。これに対し条例自体が表現の自由を過剰に規制するもので、憲法に違反すると主張します。
市行政はマネキンフラッシュモブは、デモンストレーションを語源とするデモに当たると判断し、また多くの市民が迷惑を被ったと語りますが、一般的なデモの規定とは食い違い、何よりも市民の応援はあれども市側にクレームの問い合わせはないなど、言い分はまったくセコンドが無いまま裁判所も表現の自由を損なうと判決。

20170520-02

行政はそうした裏付けがないまま担当の自分の考えや上司の勝手な判断を検証することなく鵜呑みにして押し付けることは多分にあります。
小田原でもなりわい交流館を平和行進の休憩場所として申し込んでいたにも拘らず、当日平和に関するのぼりの存在を持って入居を拒否しようとして諍いがあったことがあります。もちろん、拒否できるよう件ではなく、市側の謝罪とともに入館はできましたが、勉強不足と勉強不足である認識が無いことは多分にあります。
今回小田原市で起こったジャンパー事件も、元をただせば保護課職員が法に乗っ取った正しい解釈をせずにアパートからの退去に手を貸し無低施設に入れようとしたことが問題であると「生活保護行政乃あり方検討会」の中で検討委員の森川弁護士が言われました。
法に乗っ取って粛々と手続きをしなければならない行政が時折おこす間違いは、残念ながら「面倒なことはごめんだ」と言う事なかれ主義の過ぎたるものが多いように見受けられます。面倒くさがらずにきちんと法文を読めばトラブルにならなかったことが多いように思います。

20170520-03

2.資生堂アンフィニ訴訟

20170520-04

アンフィニから資生堂に人材派遣された22名の方は過酷(危険)な仕事も黙々とこなし自分たちの作った製品に誇りと喜びを感じていましたが、契約更新直後に資生堂側からの契約中止を受け、派遣社員の明日を無視して派遣社員の解雇を飲みます。
解雇されたメンバーは団結し、自分たちを守らず解雇に同じたアンフィニだけではなく、直接解雇をした資生堂を訴えます。

20170520-05

バックボーンには人材を命ある人としてではなく、ただ企業の経営のための道具のように使われ経営があったしたら勝手に解雇するという平成になるころからの日本の経済の風土があります。
コンビニより多い人材派遣業。たとえば飲料水の販売やプールを主とした遊園地は夏忙しく冬が暇です。スキー場はその逆です。
そうした波の大きな仕事は人材派遣業で忙しい時バイトを雇い、暇な時に解雇することは分かります。しかし働きが良ければ来年の再雇用は企業としても望まれるものでしょう。派遣業者が自分のところを信頼してきてくれた応募者の人生を受け持つくらいの気迫で携わってくれれば大きな問題はないと思います。
それに対して一時的な増産を人材派遣で補うことはどういうことなのでしょうか?ただ単に、企業の収益率のアップだけで社会的には何のメリットはありません。
しかも資生堂。女性のための企業が女性を無慈悲に解雇をする姿はやはり企業イメージのダウンでしょう。
そんな裁判と勧告。解雇を受けた22名への全面勝訴で終わりました。

20170520-06

3.桜本ヘイト問題

20170520-07

憲法問題を川崎でやった時のことだそうです。
憲法の大切さを訴え、日本国民を守ろう! と言うと悲しそうにオモニが、憲法は私たちは守ってくれないんだね、とつぶやかれたとか。
確かに日本国憲法は、日本国籍を持っていない方の事は対象にしていません。
それ故にさまざまな差別を受けてきました。じっと歯を食いしばりながら、それでも今回の桜本で起こったヘイトスピーチは我慢ならなかった、と言います。

20170520-08

僕らもTVニュースで見るぐらいでしたが、「ヘイト(憎悪の籠った)という言論の自由」をたてに練り歩く手段には、人として哀れとしか思えませんでした。
町の人がまるでイエスのように「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。」言わんが如くじっと耐え忍んでいるようにしか見えませんでした。
それは国会議員誰もも同じように感じたのではないでしょうか?ヘイトスピーチ対策法が与野党一致で可決されました。

桜本で生まれ育った人は差別という事を知らないそうです。中学まであらゆる違いに差別することなく育ち、そして高校に行くとき初めて差別を知るのだそうです。その最初は昨日まで韓国名だった友人が日本の苗字になっていること。15歳の心に刻まれるこの差別の話を聞き思わず目頭が熱くなります。

20170520-09

桜本のヘイトスピーチのデモには、住民や支援者が共に生きようというプラカードで抵抗したそうです。この問題の解決はただ共に生きる、隣人を自分のように愛す、と言う簡単なことの実践です。

さて、憲法劇は一つの舞台の中で様々な問題をピックアップします。
今年のメインは、「憲法の森を守ろう」です。

20170520-10

今日日山が荒れています。経済林としてスギ・ヒノキを里山に植えたため、そしてそうした樹木が海外の材木の価格に勝てず手が入らなくなったのでますます荒れてしまったという現実。
実は「憲法の森」も、大人たちがあの森は危険だよ、中には「さよく」と言う妖怪がいる、といったため山が荒れ、大事な各条がツタや下草で生命の危機になっている。そこで下草狩りに行くというシチェーションで始まりました。
憲法27条の木の下には、黒い桔梗が茂っています。それは新種のブラックきぎょうと言う下草です。刈らないと「すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負う。賃金、就業時間、休息その他の勤労条件に関する基準は、法律でこれを定める。児童は、これを酷使してはならない。」が枯れてしまいます。
そして25条の木の下は

20170520-11

なめんな!HOGO の草が!!
実はフラッシュモブや資生堂アンフィニ問題、ヘイトスピーチの前にこの話。開幕同時に小田原市民としてはイヤイヤイヤ…^^;と言う感じ。

今回も様々な問題が神奈川の中で起こったことを知りました。特に、表現・言論の自由をもって、右寄りの人は「権利ばかり主張し責任を果たさない。」「ヘイトスピーチには制約ばかりかけて自由が無い」と舞台の中で言わしています。
そう考える事こそが憲法の理念に従わない日本人なのでしょう。
憲法は理念です。僕らはこう生きるのだ、と広く世界に発信するものです。
その中で難しいことにぶつかった時、各条例で判断がつかない時は前文に戻ろう!

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。


そこにある理念には個別の事案は書かれていません。しかし、理念を読めば進むべき方向は示されています。日本国籍のあるなしに関わらず、この国に住む者はこの精神でともに生きることが推奨されているのです。
あまりにも当たり前で手をかけることなく70年過ごした日本国憲法。でもやはり崇高で日本の宝です。
来年もまた5月に開催すると思います、よかったら一緒に見に行きましょう。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

take1960

Author:take1960
FC2ブログへようこそ!

カテゴリ
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
検索フォーム
最新コメント
最新トラックバック
FC2カウンター