蔑む者と見張る者

2017年4月9日、小田原教会に与えられたみ言葉は、マタイによる福音書 27章32-44節。表記のタイトルの説教を長井美歌牧師より受けました。今回も礼拝で説教を聞いた内容を一信徒が思ったことを含めて綴ってみます。(説教の要約ではありません)


兵士たちは出て行くと、シモンという名前のキレネ人に出会ったので、イエスの十字架を無理に担がせた。
そして、ゴルゴタという所、すなわち「されこうべの場所」に着くと、苦いものを混ぜたぶどう酒を飲ませようとしたが、イエスはなめただけで、飲もうとされなかった。彼らはイエスを十字架につけると、くじを引いてその服を分け合い、そこに座って見張りをしていた。
イエスの頭の上には、「これはユダヤ人の王イエスである」と書いた罪状書きを掲げた。折から、イエスと一緒に二人の強盗が、一人は右にもう一人は左に、十字架につけられていた。そこを通りかかった人々は、頭を振りながらイエスをののしって、言った。「神殿を打ち倒し、三日で建てる者、神の子なら、自分を救ってみろ。そして十字架から降りて来い。」同じように、祭司長たちも律法学者たちや長老たちと一緒に、イエスを侮辱して言った。「他人は救ったのに、自分は救えない。イスラエルの王だ。今すぐ十字架から降りるがいい。そうすれば、信じてやろう。神に頼っているが、神の御心ならば、今すぐ救ってもらえ。『わたしは神の子だ』と言っていたのだから。」一緒に十字架につけられた強盗たちも、同じようにイエスをののしった。


今日与えられた聖書の箇所は以上の通りですが、長井牧師はその直前も紹介されました。
この直前27章27-31節。

それから、総督の兵士たちは、イエスを総督官邸に連れて行き、部隊の全員をイエスの周りに集めた。そして、イエスの着ている物をはぎ取り、赤い外套を着せ、茨で冠を編んで頭に載せ、また、右手に葦の棒を持たせて、その前にひざまずき、「ユダヤ人の王、万歳」と言って、侮辱した。また、唾を吐きかけ、葦の棒を取り上げて頭をたたき続けた。このようにイエスを侮辱したあげく、外套を脱がせて元の服を着せ、十字架につけるために引いて行った。

力の差が非常にあり抵抗できない人を前にした非道の行動は、少し前の1988年にあった「女子高生コンクリート詰め殺人事件」など事件。内容を読むのも憚れれる残虐なものに代表されるものを思い出します。
殺人や傷害事件云々では置いておいても、弱い者いじめ、嵩にかかった威圧、こうしたものは卑劣に見えます。

聖書の中の兵士に女子高生を殺害した少年たちがオーバーラップします。殴る理由のために難癖をつける姿、自分たちが殴った女の子の顔がパンパンに腫れたと笑いあったとか、という記事が27節からの、そして今日の箇所の兵士やファリサイ派の冷ややかな顔を想像させます。

イエスが宣教を始めるのはバブテスマのヨハネからヨルダン川で洗礼を受けてからです。直後荒野で悪魔から3つの誘惑を受けます。
悪魔の「神の子なら、これらの石がパンになるように命じたらどうだ。」
「神の子なら、飛び降りたらどうだ。(略)」に対しイエスは「神の子なら」と繰り返し言います。
そして宣教の最後、今日の箇所では兵士などに「神の子なら」と言われます。
最初の荒野の誘惑に際しては、そんな悪魔の誘惑に応じることなく『あなたの神である主を試してはならない』と信仰で切り返しました。同じ言葉を浴びせられたイエスは今度はどうしたでしょうか?
マタイによる福音書は、この十字架のやり取りに関してイエスの言動は書かれていません。あくまでもこの場において僕ら人間が神(神の子)に対してどうしたか?に特化して記しています。
ですから想像の部分もありますが、イエスは神のすること全てを受け入れたのでしょう。ルカ福音書によれば「父よ、わたしの霊を御手にゆだねます。」こう言って息を引き取られた。とあります。
命がけで信仰、つまりは神との関係を言い表したのでしょう。

この後イエスは十字架上で亡くなります。
その後天変地異がおこります、そして同時に上記で人格すら否定した兵士が 「本当に、この人は神の子だった」と言ったのです。
あの極悪非道の兵士たちが心を入れ替え、神とイエスに畏敬の念を感じたのはなんだったのでしょうか?
もちろん、科学が発達していない時代ですので天変地異が起こったことで恐怖心がわいたことは一つの事実でしょう。が同時に、イエスの命を懸けてまでの徹底した信仰心をみたからということもあるのではないでしょうか?行動に感銘を受け自分が突き動かされるそんな出来事だったのではないでしょうか?

今日の聖書の最初。キレネ人のシモンがイエスの十字架を担がせられます。「なぜだよ?」犯罪者の十字架を担ぐなんて嫌に決まっていることを偶然にもせざるを得なかった。
しかし、それは後世の僕らの目にはラッキーなことです。神は何の理由もないことはなさいません。
シモンもそしてこの兵士たちも、信仰を伝える重要な人物になっていった訳です。

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