星灯(seito)

21世紀になった頃だろうか?何かのきっかけで、この方のBlogに出会った。
肩ひじ張らないソフトな言い回しで、しかし眼光鋭く世を見つめる内容に引き込まれて読んでいる中で、教師であり小説家であることを知った。
そんなROM(覗き見専門)の関係は、…だからもう10年以上になる。Blogに登場していた御嬢さんは小学、中学、高校を経て巣立ったことが書かれていた。
そんな氏が教会に足を運んでいるという記事をここのところ何度か見た。やはりクリスチャンとしては飛び上るほど嬉しい。厳密に言えば共産党と言う主義主張の根底には「宗教はアヘンである」と言うマルクスの言葉のように、そして一時期の中国のようにキリスト教を禁止した時代もあったので、厳密には共有できないのかもしれないけれど、弱者に寄り添うイエスの歩みと言う意味では共感できる部分は大いにあるのだと思う。
そんな氏のBlogに同人誌にキリスト教会での出来事を記したという事が書かれていて、居てもたってもたまらず送って頂いた。
町屋のイエスと題した短編の小説には、自分の職場での悩みとともに教会に足を運んで日の浅い氏の視線での教会のこととや読書家のことが書かれていた。そしてその読書会は僕の敬愛する遠藤周作氏の深い川だった。

20170301-01

わざわざこの短編の話を書いたのには実は訳があり、その小説の中で憲法九条をイエスとオーヴァーラップ指摘していたからである。
目からうろこ…まぁこれも聖書の言葉だが…、憲法九条の存在は言われて見ればイエスに似ている。
戦後の困窮、民衆は荒れ果てた中、無気力になっているのは、ユダヤ王国が滅び強大なローマの配下で困窮の生活の時代に似ている。
そこに理想が生まれたのが憲法九条であり、新生日本は自由と平等と自立の国家であり、もう二度とこんないやらしい戦争の世の中にしてはいけないと誰もがその誕生を祝った。これも、困窮の中、この方こそメシアではないか!、この苦しみから抜け出すためにはイエスを王にすることだというイスラエルの民の望みに通じる。
しかし、アメリカはアジアでの戦争に介入した。朝鮮動乱、ベトナム戦争。そのためには前線基地が必要だ。自分たちが素案作りに関わった九条の理念を覆すように軍備を日本国に迫った。日本は大企業が製造する軍備の部品などの特需と言う経済に目がくらみ一も二もなく賛同した。利権を守りたいという欲望を持つ人がいるのはいつの時代も同じだ。ファリサイ派の人々も自身の特権階級が無くなることは何としても避けたいと、信仰義認のイエスを敵対視した。九条が時の政府から目の敵にされ、いつしかこの法律をなくそうという勢力が生じたのと同じなのだ。
しかし、両者とも大きな問題が立ちはだかる。民意が伴わない。
政府は力をそぐ作戦に出た。曰く警察予備隊と言う警察組織だと言い、曰く歳入の1%を越えない枠の中での予算をと言い、曰く海外派兵はしないと言い、その都度前言を撤回し徐々に軍備を拡大し、今やどこの国でも戦争ができるようにした。仮想敵国と言う言葉を使い、情報の一部隠蔽により悪い噂だけを流し、隣国との仲違いは先方によるものと報じたために、国民の数割は防衛のためには九条廃止はやむを得ないとまで言わせるようになった。
一方イエスはどうなのか?ご存じの方はご存じようにイースターのちょうど一週間前大勢の民衆に「ホサナ、ホサナ」と迎えられエルサレムに入城したものの、ゲッセマネでイスカリオテのユダの裏切りで捕捉され、歓迎を受けたはずの民衆から「十字架につけろ」の大合唱で人としての最期を迎えた。
二つとも民意のスキルに比べて崇高であったのだ。残念ながら民意が追い付けなかった嫌いを感じざるを得ない。
しかし、イエスの死で終わった…かと言えばそうではない。21世紀宗教離れは言われているが今なお多くの人が聖書を読み、イエスの生き方に共感し、愛のなせる業を自分もと思い祈りながら生きている。
どっこいイエスは一粒の麦となった。(まぁ僕は一粒の麦と言うよりは種芋の方が分かりやすいのだが)
イエスと言う種芋から栄養を得た僕らはイエスの御後を歩きたいと欲している。瀕死のような九条でも、もしくはいつかの国会で改憲と言う憂き目にあうかもしれない九条だけれど、きっとその時は種芋のようにそこから再度平和への祈りが行動として表現されるだろう。
イエスは最後の時にも見捨てた弟子や民衆に対して怒りや恨みを持たなかった。それはいかりや恨みが負のパワーになるからではないか?九条は正のパワーだ。
光は闇に負けない。

わずか20行ほどの1トピックスが、九条がまるでマーガレット・F・パワーズ氏の足跡の詩のように
「わたしの大切な子よ。
 わたしは、あなたを愛している。あなたを決して捨てたりはしない。
 ましてや、苦しみや試みの時に。
 あしあとがひとつだったとき、
 わたしはあなたを背負って歩いていた。」
と大切さを忘れている九条が僕らを背負って歩んでいるように思えた。

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