どちらでもいい

強者と弱者の紛争から手を引けば、私たちは強者の側に立つことになる。中立になるわけではないのだ」と語るのはバンクシー氏。その言葉と彼が描いた中東の落書きをモチーフに東京新聞の2月17日のコラム≪筆洗≫は書かれている。

▼街角の壁に風刺の効いた絵を人知れず描き上げるこの人の落書きは、大変な人気がある。壁ごと切り取られた作品が競売にかけられれば、数千万円で落札されるほどなのだ ▼正体は決して明かさず、世界各地に出没するこの人が、繰り返し創作の舞台に選んでいるのが、中東パレスチナだ。そこには、イスラエルが建設した巨大な分離壁がある。砲弾で穴だらけになった家の壁もある ▼パレスチナの人々の絶望感が染み込んだような壁に、バンクシー氏はそこから逃れるためのはしごを描き、風船につかまって飛ぶ少女の姿を描いた。落書きで壁を壊そうとしたのだ ▼だが今、その壁はますます高くなりつつあるようだ。パレスチナ国家を樹立し、イスラエルと平和的に共存させる「二国家共存」は中東和平への大切な道なのに、トランプ米大統領は「どちらでもいい」と言い放った。パレスチナに新たな絶望の壁をつくるような米政府の変身である ▼バンクシー氏はかつて、パレスチナの壁に、こんな言葉を書き付けた。「強者と弱者の紛争から手を引けば、私たちは強者の側に立つことになる。中立になるわけではないのだ」。値千金の警句ではないか。

これは何も中東の話ではない。
沖縄の問題も、関東に住む僕らが「あれは沖縄の問題」と処理した時点で安倍政権の片棒を担ぐ。
野宿者の問題も彼らの過ごした半生を見聞きしようとしないで自分とは関係のない生涯と関心を寄せずにいることが、まさにジャンパーを10年も放置してしまった温床なわけだ。
世に明らかになったことを一緒に責め立てるのは簡単だ。しかしそこまでに行きつく過程は決して短くない。なぜ気がつかなかったのか?なぜ声をあげられなかったのか?を真摯に反省しながら自分の信念を歩みたい。自分の人生に責任を持ちたい。
どんな小さな問題でもどちらでもいい問題なんてないはずだ。

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