ハーンのみた夢 - RFL熊本後のオフ会を待ちわびる -

白昼夢と言う言葉は何か神秘的な香りを醸し出しているような気がします。
体験なのか想像の産物なのか、突き詰めれば自分は現実なのか幻なのか…。
それは五感の中で視覚ほど危ういものが無いという点からも想像が容易いです。
今見たものが本当に見たのか、夢の中なのか・・・。

僕らが知っている「浦島太郎」のお話。子どもたちにいじめられたカメを助ける導入部は、神奈川県の三浦地方に伝わるお話。それより先の8世紀の日本書紀には、浦島太郎が釣り上げたカメを逃がしてあげる所から始まります。導入こそ違えども、時間の進み方の違う楽園に連れて行かれながらもふるさと恋しさに戻った主人公が戻った先で悲しい最期を迎えるのは浦島太郎のお話。
そんな話をラフガディオ・ハーン氏は聞いたのです。その話は父親の生まれたアイルランド神話の『ティル・ナ・ノーグへ行ったオーシン(Tir na nog)』そっくりでした。
船で何カ月、地球の裏側の極東のちっぽけな島国。そんなところで幼い時にベッドの中で父から聞いた話をきいている?それは、デ・ジャヴー…白昼夢…。
知らない国にきて不安の中、優しさに触れ、この国が好きになってきた。そんな時に故郷の話を聞けば浦島太郎じゃありませんが何カ月も離れた場所にいるとは思えず故郷へワープしてしまいます。

海を見ながら長崎から熊本に帰る最中のハーンは猛暑の中ひと時の涼を取るために三角西港にある宿に足を踏み入れます。
そこには鯛や平目の化身のような器量が良くて気の効く女中さんとこの世のものとも思えない美しい女将がいました。
あの猛暑が嘘のように浴衣の姿が心地いいです。
「熊本ヘ帰リマスデス。コノ、ホテルノ名ハ何トイイマスカ? キット覚エテオクデス。」
「お部屋はたいしたものじゃございませんし、それに女中たちもよく躾けられてはおりませんが。浦島屋と申します。それでは、お車を呼ばせましょう。」

浦島屋・・・それではここは竜宮なのか?白昼夢なのか?夢か現実か?暑さでおかしくなったのか?
ふっと我に返れば「クルマ」の上でウトウトしていたらしい。先ほどの浦島屋は本当に見たものなのか、玉手箱の中だけのものか…。
そんな印象深い旅の思い出を書いたのが、ラフガディオ・ハーン氏の「夏の日の夢」

20161006-01

浦島屋は2015年に「明治日本の産業革命遺産」の一つとして、世界文化遺産登録が決定した三角西港のシンボル的な建物だ。
その場所にRFLの仲間が連れて行ってくれるという。
楽しみと言わずしてなんと言おう。

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