樽に溜まる水

学生時代、愛読していた蛍雪時代の1コーナーでなべつぐ先生こと渡辺次男氏は、なかなか結果が出ない生徒にこう告げました。
「君の知識は確実に蓄積されている。でも、知識は樽のようなものだ。外から見てもどの程度溜まっているのかわからない。水が一杯になって溢れた時初めて知識がたまったことに気が付く。」
努力ってなかなか報われないようで時にはいら立ち、時には投げやりになりやすいもので、その時はこの言葉を思い出すようにしています。

でも、それは努力に限ってではないようです。
母が天に召されました。
老護施設と病院を行ったり来たりしている時に老護施設から療養型病院に転院するようにアドヴァイスされ、この1日に湯河原中央温泉病院に転院をいたしました。
肝硬変から肝がんになり、それに伴い各臓器もへたって入院時はかなりむくみも出ていましたが、適切な処置でむくみも取れ容体も安定していた矢先、22日発熱による肺炎を起こします。28日に急激な酸素量の低下になります。レントゲン写真を見れば、もう肺の部分は真っ白で素人の僕の目にも異常は十分にわかります。
主治医は、いくつかの要因を考察します。
1つは、肺炎によりたんが詰まった→酸素量が減っているだけで意識がしっかりしているので違うのではないか?
2つ目はDICの数値が38.5である。
3つ目は肺水腫の可能性も捨てがたい。
という結果、改善は厳しいです。でも、意識もしっかりしているし、筋肉もしっかりしているし、心臓も弱っていないので、最後の頑張りを見届けてあげてください、と言うご説明でした。
ところがその3時間後、昏睡に陥り天に召されたわけです。

病も水が溜まるのが見えない樽の外から眺めているんだな、と。
間食が好きで偏食だった母親。なかなか自分に厳しくできずに、少し時間が経つと努力をやめてしまった結果、ささいな肝脂肪が肝硬変や肝がん、そして多臓器へ影響がでてこの日を迎えてしまったのでしょう。
同じ道を歩んでいる自覚がある僕自身にとっても少し身を正さなければならないことと思っています。わが身の樽も7合目とか8合目? 水があふれないようにと少し運動でもすることにしましょう。

しかし湯河原中央温泉病院、いい病院でした。とにかく職員の動きは最高です。キビキビと、そして明るくさわやか。いくつかの病院を見ましたが、トップクラスの病院でした。お世話になりました。

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