南相馬―フィールドワークキャラバン(早起きは三文の徳、の巻)

3・12から5年。復興に関心を持つ友人が南相馬に行ってみたいということで週末を利用して行ってまいりました。
3日(金)20時、講演会を終えたブイちゃんとKTRさんが小田原駅に。4人で、東名・首都高・常磐道を利用して道の駅よつくら港へ。
ここからは5年経った各地の放射線量を測定しながら旅を続きます。
CODEXの基準である年間1mSv、つまり0.23μSv/hが根拠があるかないかはわかりませんが、一応日本ではこの数値を基準にしているので頭の片隅に入れながらお読みいただければ幸いです。肉体には被ばく量ゼロに越したことはありませんが、たとえば有名な天然水を生み出すボルビックは0.3μ㏜以上の線量がありますし、シャンゼリゼ通りノルイビトン本店は0.5μ㏜だとも言われています。
多くのヨーロッパの国民は放射線量に対して非常に高い関心を持っていますが、それは浴びなくても済む放射線量は浴びたくない、だけで、受け入れなければならない者に関しては鷹揚だと思います。この考え方は、日本でもあるような気がします。人形峠の忌みたる場所のそばには三朝温泉という温泉でがん闘病をしていますし、それは東北の北投石のある玉川温泉も然りです。
玉川温泉における闘病の先人のふじみとむ。氏は、ガイガーを持ち込みあちこちを測定したと著書の「玉川温泉ガン闘病日記(ISBN4-89544-351-1)」で記していますが、その数値は2.5μ㏜/h~0.2μ㏜/hだとしています。最高数値をたたき出したのは、神社前ですが、確かに私たちもそこに行くと数分で何か言いようのない不快な感じを受けたのもです。その感じは直感的に僕らの闘病スタイルではないと感じたので、そのあとはいつものすり鉢裏の高台に場所を戻しました。本能は必ず危険を教えてくれると僕は思います。
だから、受け入れないで済むものはきちんとNo!ということと同時にあまりナーバスになりすぎることも大いに問題がある姿勢だと僕は思っています。

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まずはP泊したよつくら港。目覚めた時は、多くの方がサーフィンをし終わって海から上がってきていました。
そんなよつくら港は0.10μ㏜/hでした。十分安全圏。晴天の海辺でおいしい朝食をがっつり食べて1日のスタート。9時前に南相馬に向けてスタート。

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ここから国道6号線を北上します。2015年9月15日に通行規制が解除されましたが、果たしてどうなのでしょうか?
まずは、Jビレッジ。ここは除染の最善基地として利用。多くの方が、ここで全身防護服に着替えバスでフクイチに向かった場所です。
ここの敷地南際の線量は0.32μ㏜/hでした。

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富岡消防署北の交差点には警官が数名道路の両側に立ち、ここからは窓を閉めることが義務付けられます。
帰宅困難地域。このエリアは家に戻ることもできない状態です。家の前には鉄のフェンスが家族から盗賊からすべての人間の侵入を拒否しています。

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写真は午後に久米さんの車で通過した時に撮影したものですが、窓を閉めた車内でも0.63μ㏜/hでした。アルファ線は粒子、ベータ線は電子、中性子も原子核を構成する物質ですからガラスは通過できません。しかしガンマー線やX線は光とかと同じ波長ですので、窓ガラスも通過できてしまいます。しかしこのガンマー線を発生する放射性物質は「物質」というくらいですので『物』です、移動できません。それが塵や埃、砂などに付着して、それが風に乗って移動した先で放射性物質(ガンマー線)を発します。
喩を変えて言えば、僕らの体に害を及ぼすものは懐中電灯から出る光だと思ってください。光を照射されれば被害に遭うので光を避けたいのです。だったら懐中電灯がなければ良い。除染作業と言うのは懐中電灯をかき集めて光が届かない人里離れたところに捨てる作業です。
ですが、メルトダウンした核燃料からは懐中電灯にあたる放射性物質がしきりと空から降ってきて、その膨大な量はチェルノブイリのような石棺で封をするまで永遠に続くのです。しかしチェルノブイリと違って福島はメルトダウンした核燃料がどこにあるのかわからないのです。
だから近隣は放射線量が高いのです。でも、車の上に落ちる懐中電灯は車のスピードが速ければ早いほど少ないのでさほど心配がないですよ、だから6号線は開通させましょうね、と言うのが国の考え方です。
窓の外についた放射性物質を含む粉塵は風によって又吹き飛ばされ大半は車から離れてしまいますので、この0.63μ㏜/hのガンマー線は僕が測定した瞬間にそんな風などの力で吹き飛ばされなかった煤塵の量なのです。地面には車から離れてしまったり、今まで風なのでその場に落ちた膨大な量の放射性物質があります。風だまりはホットスポットと呼ばれるのはそうした理由で多い訳です。たぶんこのエリアの車外は半端ないほど高いものなのでしょう。

20160604-07

このエリアの終了はウェディングパーク浪江フローラのあたり。すぐ北のJAのガソリンスタンド高瀬SSの前で測定すると0.29μ㏜/h。ほぼ1m㏜/年の範囲になりましたから、国の線引きはほぼ適正かと思います。

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