オバマ氏の広島訪問とゴジラ

漁船第五福竜丸が被爆した。
被爆後日本への帰港コースを取るが船長の判断でSOSは発信しなかった。
SOSを発信すれば米国の飛行機や艦艇により証拠隠滅の為に撃沈射殺又は拉致されると船長達は考え、電波を発信せず航行を続け母港の焼津港についたのは3月14日だった。

この話は有名な話で、乗組員たちは2つの死と戦いながらの撤退だったのだろう。
1つは9年前に落とされた2つの原爆のひどさを伝え聞いていたから発症の恐れ。
もう1つは、SOSを打電できないいつアメリカという権力によって抹殺されるかとの恐怖。

ここで彼らが帰ってきてビキニ環礁での出来事を語った故に、いわゆる下田裁判は始まった。2度の原爆の悲惨さをアメリカは『早く戦争を終えるために』と言う善為によるものと発表した。が、世界を巻き込む戦争が終わった後もより強力な兵器の開発実験をしたことに、岡本尚一弁護士は異論を唱えるべく下田氏らと日本国を訴えた、と聞いている。

逃げ帰れたことは日本にセンセーショナルを巻き起こす。
ふっと思ったのは大怪獣ゴジラのオープニング。
静かな海が突如として揺れ、ゴジラの頭が海中から飛び出すと同時に船は沈没。唯一生き残った山田某氏の証言でゴジラの存在が明らかになる。

ああ、そうだ。ゴジラは反原水爆のために作った映画だとは聞いていたが、ここで生き残った山田某氏が証言したからこそ、ゴジラの存在が明らかになったのは、まさに秘密裏のビキニ環礁でのアメリカという権力の実験の象徴からの逃げ出せたシーンなんだ。

・・・

明日は礼拝の司会の奉仕に当たる。つまりは、会衆を代表して祈らなければならない。会衆の思いとはかけ離れてはいけないと思うのと同時に、代表とはいえ自分の祈りであることも確か。そのせめぎ合いはいつも苦悩する部分。
明日は、もちろんオバマ氏の広島訪問と沖縄での女性の殺害事件を絡めて祈らなければと思う。が、オバマ氏への評価は果たしてどうしたものなのだろう?と思った時、このゴジラを思い出した。
アメリカはエゴなのか、正義なのか? オバマ氏や周辺の人はともかくとして、アメリカの国民は核軍縮や戦争のない平和社会をどう考えているのか?
SOSを出さずに逃げようと思わざるを得なかった人たちの思い、広島・長崎の人たちの国家権力への思い、平和を願う僕らに希望はあるのか、ないのか? この祈りはそうした隣人と向き合えているのか?
2015年の核不拡散条約(NPT)再検討会議では、議長国メキシコからの「被爆国日本からのメッセージ」を求められ、アメリカに追従し政治的に徐々に減らすしかないだろう、という旨のコメントを出して世界を失望させた。日本の国はどこを向いているのか?

祈る言葉が決まらない悩ましい時間を過ごしそうだ。

ちなみに、ゴジラの存在を公にした山田某氏役をしたのは山本廉さんという役者さん。何とわが郷里小田原の隣町、南足柄のご出身の方だったのだ!!

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