十字架という杯を飲む

2016年3月20日、小田原教会に与えられたみ言葉は、ヨハネによる福音書 18章1-11節。表記のタイトルの説教を中田正道牧師より受けました。
今回も礼拝で説教を聞いた内容を一信徒が思ったことを含めて綴ってみます。(説教の要約ではありません)


こう話し終えると、イエスは弟子たちと一緒に、キドロンの谷の向こうへ出て行かれた。そこには園があり、イエスは弟子たちとその中に入られた。イエスを裏切ろうとしていたユダも、その場所を知っていた。イエスは、弟子たちと共に度々ここに集まっておられたからである。それでユダは、一隊の兵士と、祭司長たちやファリサイ派の人々の遣わした下役たちを引き連れて、そこにやって来た。松明やともし火や武器を手にしていた。
イエスは御自分の身に起こることを何もかも知っておられ、進み出て、「だれを捜しているのか」と言われた。彼らが「ナザレのイエスだ」と答えると、イエスは「わたしである」と言われた。イエスを裏切ろうとしていたユダも彼らと一緒にいた。
イエスが「わたしである」と言われたとき、彼らは後ずさりして、地に倒れた。そこで、イエスが「だれを捜しているのか」と重ねてお尋ねになると、彼らは「ナザレのイエスだ」と言った。
すると、イエスは言われた。「『わたしである』と言ったではないか。わたしを捜しているのなら、この人々は去らせなさい。」それは、「あなたが与えてくださった人を、わたしは一人も失いませんでした」と言われたイエスの言葉が実現するためであった。シモン・ペトロは剣を持っていたので、それを抜いて大祭司の手下に打ってかかり、その右の耳を切り落とした。手下の名はマルコスであった。イエスはペトロに言われた。「剣をさやに納めなさい。父がお与えになった杯は、飲むべきではないか。」



ヨハネによる福音書にはゲッセマネの祈りがない。と牧師が語られて、今日の聖書の箇所を読み、いつもながら文字っ面だけを撫ぜているだけだな、と改めてゲッセマネの祈りがない事に気が付きます。
そして牧師は、文字に起こしていなくても。今日与えられた「父がお与えになった杯は、飲むべきではないか。」と言うイエスの言葉に、十字架への道への葛藤の克服があったことを知ると言います。
そしてその葛藤は、実はイエスの葛藤だけではなく、一人子イエスが殺されるのを見る神の葛藤でもあると語ります。まだ今ならわが子イエスを殺さなくても済むという側面と死による人の罪の贖罪。その相似姿は、わたしを捜しているのなら弟子たちを去らせろというイエスの言葉でもあります。

中田牧師は、イエスをとらえに来た人がローマ兵士と祭司長やファリサイ派より依頼された人であることに注視をします。権力は、物質と精神両面から人々を支配しようとします。第1,2次世界大戦の戦った国々はキリスト教だけではなく日本の神道も同様です。今もなお、靖国神社と言う本当の宗教を歪ませた見せ掛けだけの神社にこだわりを持ちます。
「お国のために」と真摯に働いた女子学生は敵国の爆撃で死んでも靖国には入れず、キリスト者だから死んだあとは神社などに入れないでほしいという要求は無視する形は、宗教の体をなしていません。しかし、権力が物質と精神から支配するのなら、経済的に困窮させた上(物質支配)、靖国と言う形の精神支配は大事なのでしょう。特攻隊のように命をささげたという美談で未来永劫神社を維持することが支配の継続になるのでしょう。

ローマ兵は武器をもってきました。たかが数人の無防備の人に対してです。その話を聞いて、イエスの誕生を思い出します。3人の博士にイエスの居場所を教えてもらえなかった王は、その界隈に住む幼児を皆殺しにします。相手が武術の達人でもない幼児に対して恐怖を抱くのです。まさにこの日ゲッセマネに行かせた人たちも同じ恐怖を感じたのでしょう。
出会った兵士もイエスの凛とした姿に怖気ずきます。
その凛とした姿は、武力での支配は一過性で、本当の強さではないことを語っています。

人による支配は、物質と精神でした。そしてその支配をするために武力を使いました。
その姿は2000年経った今も同じです。

そしてペテロのように思わず剣を抜く姿も、弱き僕らの代弁者です。北朝鮮がミサイルを打ったと言えば対抗手段を考えなければ、と、中国が南シナ海で不祥事を起こしていると言えば、防衛を強化しようと言います。
しかし、イエスはペテロに言います。「剣をさやに納めなさい」
イエスの最後の直接の弟子たちへの教えです。言葉は聖書を通じ僕らへの教えでもあります。イエスの命を懸けた最後の教えを僕らは真摯に受け入れたいものです。

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