3月10日のパトビラ(№920 - 東日本大震災から5年 -)

毎週、野宿を余儀なくされている方(ホームレス)のところを訪問する際に持っていくパトビラ、今日はこんなことを書いてみました。

明日3月11日は東日本大震災から5年目の日。そして翌12日はフクイチ事故から5年目の日。相双地区の人たちはその2つを区別しています。天災は『しょうがないよ』とあきらめがつきやすいですが、他人の不祥事となると諦めきれないのが人間ではないかと思います。でも、昔藤沢の野宿者パトをしている最中、とある野宿の仲間が別の人にだまされてお金を持ち逃げされた時の事を語られ、それでも相手を責めることなく、自分の不注意もあるからと言われたことは20年経った今も頭に残っています。相双地区に行った時も同じように東電を恨んでいるだけでは前には進めない、と過去を振り切って前を向く姿に感嘆とエールを送ったものです。
そうした酷い仕打ちは、忘れる必要もないけれど、次に進むためにはそれを乗り越えなければいけない、と言う事をあの大きな災害を受けた困窮の仲間から学びました。
仙台では、災害直後はすべてを失った町の人たちが野宿を余儀なくしていた人たちへの炊き出しにともに並びましたが、復興とともに蔑視・差別が始まったことも聞きました。行政が画一的に配布所を決めたために締め出しがあったことから僕らは「推測する重要性」を学びたいと思っています。最後に亡くなられた方に平安をお祈りします。


人生を自分で決められる部分は少ないと思います。
あの日、自分の町が地震や津波、そして東電の事故・事件でめちゃめちゃになるとは思わなかっただろうし、逆に言えば、お一人お一人は遠く離れた僕らと同じ普通の人たちな訳です。
それが大きな被害を受けた町に住む人だからと問答無用で『区別』された時、果たしてどうなのだろう?と思うのです。
マイクを向けて「いかがですか?」と問われた時、なんて答えればいいのだろう?と思ってしまいます。

マスコミは錦の御旗を立てて、この惨劇を世の人に伝える義務があるといい、『区別』をして普通の人にマイクを向け、言わせたい言葉に誘導する。ブラウン管の向こうの涙を誘う言葉と映像を切り取る。
不安と悲しみを乗り越えた武勇伝を語らせようとする。
悲劇のヒーロー・ヒロイン作りは、その一昔前はがん患者の家族・仲間だった。ヒーローやヒロイン、またはその連れ合いを病死させることで感動ドラマに持って行くことが絶対だった。病と戦い病魔に勝っていまも幸せに暮らしています、なんてドラマは視聴者は望んでいない。幸せの絶頂から突き落とすことで視聴率は上がると作り続けられた。
でも、そんなヒーローやヒロイン、またはその親族や仲間たちも、今病気になっていない人と同じ、ごく普通の毎日を送っていた「普通」の人だったんだ。

故郷を汚されて悔しい。復興したいけれど風評被害があってもどかしい。マイクに向かって怒鳴り散らしたい思いを抱えながら、それは大人気ないと静かに語りストレスを溜める地元の人。
それでも僕は現地に行きたい。数値なんてあてにならないもの、と言う事は紛いなりにも化学をかじり、地元の環境を、例えば河川のBODなどを数値化した者として理解しているつもりだ。でも、同行者や拙Blogを読む人に実際現地で僕が感じた言葉を語り、機械の数値を載せることで理解は増すと思う。

僕らがすべきことは前に進もうとしている人たちにアドバイスするのではなく、前に進もうとしている人たちを支援する、共生することなんだろう。生きる喜び、希望、生きがい、こうしたものは万人が平等に味わっていいものなのに、少し不平等で理不尽だと思ったら、手を差し出すのが「仲間」なのだと思う。
2011年4月20日、D.ヒューズビー師と清水牧師と3人で行った相馬と仙台近郊。この目で確かめたい、と言う意気込みがどんどん萎えて、悲しくて苦しくて予定の日数滞在することが出来ず1日早く帰ってきてしまった、外部の僕でも味わった辛さ。
そして、行政が機能し始めた時に、「自治会別」に配給所を設けたために、今まで同じ困窮の仲間だった居住住所のない野宿を余儀なくする仲間は配給がもらえないという差別の中に戻されてしまったということ、知ってしまった事実。
人生を変える出来事、まさにそんな大きな事件故に、生涯のフィールドワーク、自分に課せられた問題としていきたいです。

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