全き方、神の子イエス

2016年2月14日、小田原教会に与えられたみ言葉は、マタイによる福音書 4章1-11節。表記のタイトルの説教を長井美歌牧師より受けました。
今回も礼拝で説教を聞いた内容を一信徒が思ったことを含めて綴ってみます。(説教の要約ではありません)


さて、イエスは悪魔から誘惑を受けるため、“霊”に導かれて荒れ野に行かれた。そして四十日間、昼も夜も断食した後、空腹を覚えられた。すると、誘惑する者が来て、イエスに言った。「神の子なら、これらの石がパンになるように命じたらどうだ。」イエスはお答えになった。「『人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる』 と書いてある。」
次に、悪魔はイエスを聖なる都に連れて行き、神殿の屋根の端に立たせて、言った。「神の子なら、飛び降りたらどうだ。『神があなたのために天使たちに命じると、 あなたの足が石に打ち当たることのないように、 天使たちは手であなたを支える』 と書いてある。」イエスは、「『あなたの神である主を試してはならない』とも書いてある」と言われた。
更に、悪魔はイエスを非常に高い山に連れて行き、世のすべての国々とその繁栄ぶりを見せて、「もし、ひれ伏してわたしを拝むなら、これをみんな与えよう」と言った。すると、イエスは言われた。「退け、サタン。『あなたの神である主を拝み、 ただ主に仕えよ』 と書いてある。」そこで、悪魔は離れ去った。すると、天使たちが来てイエスに仕えた。



長井牧師は、イエスは自らの意志ではなく、霊(神)にされるがままこの場所にたどり着いたのではないか?と語ります。つまり何が起きるかわからない、そんな不安をイエスは抱きながら悪魔の誘惑に立ち向かうのです。
まずは空腹。つまりは理性の欠如。僕らも理不尽な困窮にぶつかると、それこそ神も仏もあるものか、と思いますが、その時こそ本当に大事にするものが表面に出てくるのでしょう。イエスはそんな本性が如実に表れる時に本能を超越した神への帰依を言い表します。

続いて信仰の奇跡という体験です。聖なる都の神殿ですから、その下には多くの信者がいます。そこで飛び降りれば、下に居る信者はその奇跡を見てイエスを神のこと信じるでしょう。そうしてみろ、と悪魔は言うのです。
しかし、イエスの信仰心はそうでないことはこの後の多くの奇跡物語で解ります。相手を愛する故の奇跡を起こす姿だけで、保身の奇跡がないこと。それでもイスラエルの民は奇跡を起こしたことを噂で聞き、メシアとして勝手に持ち上げ、そして勝手に失望し十字架につけるのです。人の心の弱さ、栄誉欲はイエスの弟子でさえ強く、右の座につかせてほしい(ナンバー2になりたい)と願い出たりします。。

そして、退けサタン!という言葉。イエスがどこまで悪魔を相手にしなかったか?ということを牧師は考えてみることを提案します。それはゲッセマネの園でも悩み苦しむイエスの姿から、問答無用と切り捨てたのではなく、自らに言い聞かせるために大声を上げたのかもしれません。
悪魔がイエスを試したのは、欲を満たすために、他人を犠牲に強いることでもあります。欲を満たすために傲慢な態度をとることであるのならば、悪魔の誘惑は日々僕らの周囲にもあります。

故・遠藤周作氏は、いくつもの作品の中で悪魔や神について記しています。それは、僕らが、悪魔とか神と言った、その言葉が生み出す固定観念を破らなければ伝えられない、という意識が強いからだと思います。「神という言葉が嫌なら玉ねぎという言葉に置き換えてもいい」そんな独特な言い回しで、悪魔や神を伝えようとしているのは、あまりにも擬人化してしまいすぎているからでしょう。
僕らが植えつけられ思い描いている「形」での神や悪魔は居ません。逆に言えば、神も悪魔も自らの心の中にある「(固定観念)の存在がないもの」だと思います。つまり誘惑が存在していて、ついやってしまうのは悪魔のなせる業であり、愛する気持ちは神による感性と言った方がいいのかもしれませんが、聖書の物語としては「(文章化するという意味での)作家」がわかりやすく書いているだけで、イエスに限らず悪魔の誘惑は日々存在しているのだと思います。

様々な誘惑をちらつかせ、隣人を蔑にさせようとする行為、他者に圧力をかけ搾取する行為。そうした時ついずるい考えが頭の中に浮かんだ時、その浮かんだ考えに対してサタンよ退け、と奮い立たせられること。自分の中の神以外の権力者を生み出さないこと。
それが今日の聖書のテキストが僕らに教えてくれていることだと思います。

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