脳が快感を覚えていて意志の力は何の役にも立たなかった

 覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕された元プロ野球選手清原和博容疑者(48)について、薬物依存のリハビリを目指す団体「日本ダルク」代表近藤恒夫氏(74)と、元タレント田代まさし氏(59)が7日までにインタビューに答えた。両氏はともに、いまだ「今日1日やめる」を続けようとしている薬物依存者であることを強調。田代氏は「自分はクスリをやめられない『病気』なんだって自分で認めた時に、ようやく回復のスタートに立てた」と経験を語った。

 清原容疑者が逮捕されたと聞き、近藤代表は正直、うらやましく思ったという。思い浮かんだのは初めて覚せい剤を使った時の快感。全国60カ所のダルクでは1200人の薬物依存者が「今日1日だけやめてみよう」と努力を続けている。その代表者でも「あの『最初の1発』を追い掛けちゃうんだよな」。薬物依存症はそれほどに恐ろしい、一生治らない病気だという。
 新宿区内にあるダルク本部で、近藤氏とインタビューに応じた田代氏の最初の一言は「今日はやってませんよ」。笑えないが「『大丈夫か』と聞かれ『お約束できないです。でも、今日1日の努力だけはお約束します』と、その一言がやっと言えるようになった」と明かした。
 清原容疑者は2年前に週刊誌報道があってもやめられなかった。田代氏は「僕は最初の逮捕(01年)の時、いろんな人に迷惑をかけて、子どもを泣かせた。やめようと本気で思った。でも、脳が快感を覚えていて意志の力は何の役にも立たなかった」と話した。
 田代氏は10年10月に再び覚せい剤取締法違反容疑で逮捕され、11年から3年6カ月、服役した。逮捕後に読んだ近藤氏の本がきっかけでダルクとつながった。ダルクではメンバーが隠し事をせずに、仲間と経験を共有し、薬物を使わない「クリーンな日」を1日ずつ積み上げる。「僕のクリーンの期間は出所後の1年7カ月。やめられない自分を分かってくれる場所が必要だった。クスリの前で自分は無力と認めたところから回復が始まった」。
 清原容疑者はどうだったか。球界のトップ選手としての厳しい競争、けがの痛みとの闘い、アップダウンの激しい世界。近藤氏は「野球選手は薬物問題に関して、ハイリスクな仕事」と指摘。その上で「清原も何度もやめようとしたんだろう。でも有名な『清原』だから、内緒で、小さな集団でやめようとする。それじゃダメなんだ」と話した。田代氏は「プロ野球の大スターは芸能人以上に子どもたちの夢を背負う。つらかったと思う」と話した。

 近藤氏は清原容疑者の今後について「球界の雄とか『番長』とかは捨てないとだめ。そんなに強くないと、彼が認めないとどうしようもない」。その上で「こそこそする必要はなくなった。プライドも遠慮も捨て、大勢と関わり、堂々と治療したらいい」と話した。

 ◆田代(たしろ)まさし 本名・田代政(まさし)。1956年(昭31)8月31日、佐賀県生まれ。75年に鈴木雅之らとシャネルズ結成。「ランナウェイ」などヒット曲を連発。85年以降はバラエティー番組でも活躍。83年結婚、1男1女をもうけたが、08年離婚。
 ◆日本ダルク 薬物依存者だった近藤恒夫氏が、1985年(昭60)に東京で開設した「ドラッグ・アディクション・リハビリテーション・センター(薬物依存リハビリセンター)」の頭文字から「DARC」。北海道から沖縄まで全国60カ所で1200人が参加。ミーティングを中心に、薬物を使わない生き方を実践しながら回復を目指す。
 【清水優】 日刊スポーツ 2月8日(月)10時4分配信

ちょうど1年前、横浜寿町で行われた勉強会に参加しました。海外のホームレス支援のことを学ぼうと思った僕に、講師の山本薫子先生はとてもショッキングなことを語られました。それがバンクーバーでのドラックについてです。

問答無用。百害あって一益なし。他人にも迷惑かけるのだから。とバッサリ切り捨てる政策ではなく、病人は時間をかけて癒しながら治す、という、冷静に考えれば当然の治療をしていることにショックを受け目から鱗、考え方に変革を持ったひと時でした。
だからこの記事がとても納得できるのです。
田代氏は「自分はクスリをやめられない『病気』なんだって自分で認めた時に、ようやく回復のスタートに立てた」と経験を語った。
と言う言葉にサバイバーとしての闘病の決意を感じました。
僕はがんの仲間がたくさんいますが、その方にはエールを送っています。それはサバイバーとしての尊厳、スピリッツに敬意を表しているからです。
でもこうしてみればがん以外のサバイバーさんも苦しみもがきながら生きているわけです。必死に生きてます。

使用については寛容であってはいけないですが、断ち切ろうと努力する人には寛容でありたいです。
でも田代氏の言葉通り、一度味をしめた人は完治はないのでしょう。手を出せないような社会システムづくりと蔑視しないこと、これは彼らを応援する意味においてもしていきたいものです。

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