樹木希林さんの生死観

女優の樹木希林さん(72)が、新聞広告で「死ぬときぐらい好きにさせてよ」と〝終活宣言〟した。洋画家の名作と重ね合わせた美しいビジュアルと、「死」をテーマにした衝撃的なキャッチコピーに、ネットなどで生死を考える書き込みが相次いでいる。(杉山聡)

20160108-01

 広告は5日の一部全国紙に掲載された。見開きカラー刷りの特大広告だ。出稿元は出版の宝島社。広告は、英国の画家ジョン・エヴァレット・ミレイの名作『オフィーリア』をモチーフに、樹木さんが死を連想させるように森の小川の中で横たわっている。「死ぬときぐらい好きにさせてよ」というキャッチコピーに以下のようなフレーズが添えられている。

 人は必ず死ぬというのに。
 長生きを叶える技術ばかりが進歩して
 なんとまあ死ににくい時代になったことでしょう。
 死を疎むことなく、死を焦ることもなく。
 ひとつひとつの欲を手放して、
 身じまいをしていきたいと思うのです。
 人は死ねば宇宙の塵芥。せめて美しく輝く塵になりたい。
 それが、私の最後の欲なのです。

 制作意図を宝島社は、長く生きることばかりに注目が集まり、どのように死ぬかを考える人が少ない現状を踏まえ、「いかに死ぬかは、いかに生きるかと同じであり、それゆえ、個人の考え方、死生観がもっと尊重されてもいいのではないか、という視点から、問いかけています」と説明する。
 若い世代を含め、多くの人に「死」について考えることで、どう生きるかを考えるきっかけになることを目的とした広告出稿だった。
 樹木さんは、2013年に「全身がん」であることを告白し、世間を驚かせた。
 今回の広告について樹木さんは「『生きるのも日常、死んでいくのも日常』。死は特別なものとして捉えられているが、死というのは悪いことではない。そういったことを伝えていくのもひとつの役目なのかなと思いました」とコメントしている。


インパクトのある映像はインターネットでも話題になりました。
樹木希林さんのがんと言う病そして生死観はとても共感の持てるものです。
そしてこの詩を思い出します。

最上のわざ (ヘルマン・ホイヴェルス神父)

この世の最上のわざは何?
楽しい心で年をとり、
働きたいけれども休み、
しゃべりたいけれども黙り、
失望しそうなときに希望し、
従順に、平静に、おのれの十字架をになう--。
若者が元気いっぱいで神の道をあゆむのを見ても、ねたまず、
人のために働くよりも、けんきょに人の世話になり、
弱って、もはや人のために役だたずとも、親切で柔和であること--。
老いの重荷は神の賜物。
古びた心に、これで最後のみがきをかける。まことのふるさとへ行くために--。
おのれをこの世につなぐくさりを少しずつはずしていくのは、真にえらい仕事--。
こうして何もできなくなれば、それをけんそんに承諾するのだ。
神は最後にいちばんよい仕事を残してくださる。それは祈りだ--。
手は何もできない。けれども最後まで合掌できる。
愛するすべての人のうえに、神の恵みを求めるために--。
すべてをなし終えたら、臨終の床に神の声をきくだろう。
「来よ、わが友よ、われなんじを見捨てじ」と--。


樹木希林さんは霊友会系の希心会の熱心な信者だと聞きます。
僕とは宗教は違いものの、信仰故に死を乗り越えられたことが似ているのか、はたまた宗教は死後のものではなくどう生きるかの指針であるから宗教の違いは関係ないのかはわかりませんが、とにかくその潔さとおおらかさには勇気づけられます。

家族としては1分1秒でも長生きをしてもらいたいという気持ちはあるものの、自身の生きざまからは、樹木希林さんや昨日お亡くなりになった川島 なお美さんのように、生より大事な生きがいを追及する考え方に憧れを感じます。

正月や冥途の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし と一休禅師は読みました。そして正月を迎えればすぐ先に56回目の誕生日を迎えます。
競馬で言えば、いよいよ最後の直線、と言った感じでしょう。たとえ今が最期の時であったとしても日々一生懸命生きればそれで満足とまことのふるさとに帰るその時まで生きたいものです。

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