「奇跡」と言う名の偶然

信仰者が言う「神の奇跡」と言う御利益的な言葉はあまり好きじゃない。どちらかと言えば否定的な人間です・・・。

昔、小田原の海岸で野宿をしていた南米籍の女性がいました。お話を聞くと医療系の補助の仕事をしていたが解雇されてそれ以来ここにいるといいます。「どうしたいですか?」の問いに、「祖国に帰りたいがビザが切れてしまっているので帰ることもままならない」と言います。
仲間が関係省庁に問合せをすれば、帰路飛行機のチケットを持っていれば強制送還の手続きになるが帰ることは可能だと言います。
教会で出会う仲間に言います。「カンパお願いできない?」 僕らがホームレス支援をしていることは知っていても積極的に動く仲間がまだ余り居なかった時代15万円ほどのカンパが集まるとは思ってもいませんでしたが、理由を説明するとあれよあれよと集まりその金額がチケット代と千円の単位までぴったり合った時は、奇しき神の御業、「奇跡」だと思ったものです。
必要なものが与えられたと思ったものです。

「偶然だよ」と言うかもしれませんが、偶然だろうが必然だろうが全く関係ない、ただその金額だったことが驚きと嬉しさであった時味わった人は「奇跡」だと思うのでしょう。
奇跡は冷静な客観的なものではなく、感情的で主観的な喜びなのでしょう。飛び上がって喜ぶような出来事は本人にしてみれば「偶然」ではなく大きな御力の中で示された「奇跡」なのでしょう。

この春、野宿の仲間が大病を患い、その中で失明の恐れが生じたと連絡が入りました。生活保護で入院費や治療費は拠出できますが、その病院は雑費等を多額に取る病院で、そこに関しては保護の対象外になります。その方から相談があり、小田原交流パトロールではMLで仲間と相談の上5万円のお金を貸し付けました。
貸した僕としてはこのお金は、毎年クリスマスの時期にお配りするプレゼント(あたたか下着上下)代なので、それを買う時期までに返ってこないと困るな、と言う一抹の不安も持っていましたが、失明の危機に瀕している仲間の体調を優先するのは当然のことで渡した次第です。
その方は長年のご苦労であちこちが悪くなっており、目の手術の後内臓と血液にも異常が見つかり重篤な症状で入院が続きました。そして数日前やっと立ち上がって歩けるようになった、と連絡が入り、1日外出が許されたのでお借りしていたお金をお返ししたいとの連絡を頂きました。

ご親族と一緒にお越しになられたお顔は長期入院のわりに元気そうで、それはそれで安堵でした。
と同時に下着セットをちょうど購入しなければならないこの時期に、その下着セットとほぼ同額のお金が返ってきたことは、当事者としては「奇跡」と言う名の偶然です。

今年は24日のクリスマスイブが木曜日でパト訪問が出来ません。ですので、クリスマスプレゼントは17日に配布します。
グッドニュースの連鎖がみなの心に沁み渡れってくれればと祈りながら渡したいと思います。

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