神の家の希望

11月15日、小田原教会に与えられたみ言葉は、ヘブライ人の手紙 8章51-59節。表記のタイトルの説教を長井美歌牧師より受けました。
今回も礼拝で説教を聞いた内容を一信徒が思ったことを含めて綴ってみます。(説教の要約ではありません)


だから、天の召しにあずかっている聖なる兄弟たち、わたしたちが公に言い表している使者であり、大祭司であるイエスのことを考えなさい。モーセが神の家全体の中で忠実であったように、イエスは、御自身を立てた方に忠実であられました。
家を建てる人が家そのものよりも尊ばれるように、イエスはモーセより大きな栄光を受けるにふさわしい者とされました。どんな家でもだれかが造るわけです。万物を造られたのは神なのです。
さて、モーセは将来語られるはずのことを証しするために、仕える者として神の家全体の中で忠実でしたが、キリストは御子として神の家を忠実に治められるのです。もし確信と希望に満ちた誇りとを持ち続けるならば、わたしたちこそ神の家なのです。



この手紙は作者不詳だと中田牧師は語ります。しかし送り先は、ユダヤ教からキリスト教に改宗したものの、キリスト教への迫害が厳しく本もユダヤ教に戻ろうとしている信徒へだということは文面から読み取れます。
信仰を持ち続けることは難しい事です。現代の教会においても教会の奉仕を熱心にし続け「燃え尽き症候群」になってしまったり、教会の信徒同士など「人」につまずき教会に行くのが嫌になったりするのをよく聞きます。教会だけではありませんが、特に大きな理由がなくても継続は難しいです。私事で言えばこの秋に会社の健康診断があるので様々な数値改善のために少し歩こうとしていますが、サボろうという気持との葛藤が毎晩のようにあります(笑)
特にそこへ「迫害」という出来事が加わるとそれは厳しいものになります。
故・遠藤周作氏の「沈黙」。この大好きな小説も「迫害」を描いた作品ですが、自分自身への迫害ではなく、転ぶ(棄教)しなければあなたとゆかりのない村の人を殺す、という残虐な命令でした。そして主人公はそこで神の声を聞いて棄教します。
結論から見れば今日の聖書の箇所と真反対のことを遠藤周作氏は書いていますが、その転びのシーンは最後のわずかです。ハードカバー250余ページのうち約半分は板挟みの苦悩を描いています。

信仰とは、疲れ・つまずき・悩み、さまざまなこととの闘いなのでしょう。弱さゆえ信仰を捨てる者、弱さ故己の信仰に固執し隣人押しの痛みを見て見ぬふりをするもの。結局はみな弱さゆえ悩むのです。
でもだから人は一人では生きられないのではないでしょうか?

10年前RFL(リレー・フォー・ライフ)が日本で初めて行われたとき、推進する方々の掲示板には、がん患者という弱者の「傷のなめ合い」と誹謗する言葉が書かれたことがあります。
でも、たとえ弱者の「傷のなめ合い」であったらいけないのでしょうか?
一人で生きていけない弱いものだから、傷の痛みを知り、その痛みの根本を癒せなくても共感されることで癒されることがあるのです。もう一度頑張ろうという勇気を奮い起こされることがあるのです。

教会に行かなくても信仰を守れる、ということは間違ってはいないと思います。しかし、隣人を愛せ、という言葉を大事にする宗教であるキリスト教会。そこで大事なことはさまざまなバックボーンを持った「他人」を神の家族として共に生きることでしょう。
隣人を自分の事のように一生懸命考えてどうにかしてあげたいと思うことではないでしょうか?
それは家で一人聖書を読んでいては味わえないものでしょう。人と人との間の「めんどくささ」に身をゆだねながらも、それは人だから味わえられる素敵な感情だと思うのです。

この礼拝の前日、日本時間14日早朝、パリで同時多発テロがありました。バックボーンが違うキリスト教とイスラム教の指導者もしくは為政者が信徒を使って殺し合わせています。しかし、指導者たちは「宗教」の為ではなく経済のため、利益の為であることははたから見ても容易に見えてしまいます。
今日の聖書の箇所では、ユダヤ教から改宗したクリスチャンを何とかとどまらせるように必死に祈りそして痛みを共有しようとしています。己の事のように隣人を大切にしているのです。
2000年経った今、僕らクリスチャンは、同じキリスト教徒の多いアメリカやフランスと言った国家が殺戮した中近東の方の痛みを共有して祈りながら生きたいと思います。それがキリストのみあとを歩く神の家族の生き様ではないでしょうか?

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