ミツバチからのメッセージ -三年の養蜂で見えたもの-

知人に養蜂家のミツバチ講演会「ミツバチからのメッセージ -三年の養蜂で見えたもの-」と題した講演会に誘われました。どうしようか迷いはあったものの、最近講演会で学ぶ機会も少なかったので出向きました。
講師は、南魚沼生まれの人生の若干の先輩。オーガニック専門のお店で仕入れをしていたけれど、養蜂をやりたくて3年前に退社し、生まれ故郷の新潟と、知人で今回の講演会の主催者である石綿氏の有機農地のある小田原の2か所で活動している斉木さん。

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話は多岐にわたりました。
ミツバチは、卵が3日間、幼虫が6日間、そしてさなぎ21日で成虫になりますが、幼虫の時にロイヤルゼリーを食べたものが女王蜂に、蜂蜜と花粉を食べたものが働き蜂になるそうです。女王蜂と働き蜂はすべてメスの蜂です。
女王蜂は卵を産めるような状態になると飛出します。そして、その姿を見つけると雄蜂が後を追います。女王蜂のスピードについて行けたもののみが交尾できるわけです。
しかし、それは女王蜂にとっても命がけで、燕や足長蜂など多くの動物が捕食しようと狙っています。帰巣できるのは7割ほどだそうです。が、帰巣する際はその生殖器に雄蜂の生殖器をくっくけて・・・つまり雄蜂は生殖器を切り取られて死んでしまうのです。それにより女王蜂は毎日毎日何千という数の卵を産めるのです。
一つの巣箱には女王蜂は1匹のみです。そして働き蜂はその女王蜂のにおいがついているので、他の巣箱に無理にでも入ると他の巣箱の働き蜂に殺されてしまうそうです。

養蜂家はそうした巣箱を何十、何百持って花を追いかけながら移動をしながら生活をしています。
養蜂という生業・・・、そうミツバチは家畜なのだそうです。ですので、保健所で伝染病にかかっていないことを証明しないと他県での養蜂は認められないそうです。
また、養蜂振興法という法律で、花の蜜量に似合った蜂しか生育してはいけない、という法律があり、養蜂家がやりたいだけの巣箱を持ち込むことはできないのだそうです。
現に斉木さんも昨年小田原で30箱をやりたいとお言ったものの許可は10箱のみだったそうです。

さて、養蜂家を悩ませているのがもう一つあります。それはここ数年ニュースにもなっている大量死問題です。
原因はネオニコチノイドというアルカノイド農薬によるという説が強いです。が、死骸から農薬が見つからないことから否定的な意見もあります。
しかし、この農薬は昆虫に対してのみ劇的な効果があり、また浸透性が強いので、多くの殺虫剤に使われています。
30余年前大学で農薬学を学んだ時、この特異性を夢の農薬の様に学んだことを思い出しました。人間(脊椎動物)には影響がなく昆虫だけ…という言葉に未来を感じましたが、それは若気の至りだったかと今になり思います。
まず1つ、益虫と害虫という言葉は人間が人間の目で見た時、言葉を変えると自然の摂理ではなく人間の価値観での基準の区分で、生態的には何の差異はないという事。つまりはいわゆる「害虫」を殺すのなら「益虫」も死んでしまいます。そのことは学生時代気がつかなかったことだったように思います。

もう一点は生物濃縮。神経毒などの実験結果では影響が現れなかったとしても本当にそうだったか?という事です。
長野の2人の子どもたちの絵がスライドで報じられました。クレヨンで丸い輪郭で、目鼻、口を書いたお母さんの顔でしょうか?色使いも柔らかいものでしたが、農薬の空中散布で体調を崩した時の絵は、黒など暗い色を使い、ただぐしゃぐしゃと感情をぶつけたような絵でした。その後多くの人の反対運動で空中散布が中止された後の絵は、1人はカタツムリの絵でした(もう一人は失念)。お母さんお顔から感情のはけ方が分からないような不安な絵に変わったものが、また元の絵に戻ったような絵で思わずホッとしました。
2人という小さなサンプルですからそれだけで起因をここだと判断するのは危険ですが、インスピレーションがそうだと頭の中で言っているようでした。
猿や類人猿がヒトになっていく過程で脳は急激に大きくなり、それ故に血管が隅々までいけなくなり、毛細血管という形になりました。人間が梗塞を起こしやすいのは、根幹血管の太さと毛細血管の量と細さの問題だと言われていますが、脳を大事にしながらも生命体は脳を保護するだけの機能を持ち合わせていないという事です。
それはこのニコチンというアルカノイドを血液内でのフィルターにかけられないことでもそれを言い表しているような気がします。明確にはわからないけれど…という前提ながらも、やはり子どもたちが体内に入れてはいけない化学物質で脳は大きなダメージを受けたような気がします。

最後の一点は沈黙の春に始まって言い続けられている小動物の死は未来の人間の死の前触れという話。手遅れに近いほど末期の今の地球、でも今日ミツバチの整体や現状の話を聞いたところで、少しだけでも生活を変えられればストップはできなくてもスピードを抑えることはできます。
・・・といってもこの日集まった人たちはいろいろな学習会で顔を合わせている人ばかり。意識の高い人たちでない人たちにも聞いてほしいなぁ~(>_<)

さて
8種類の蜂蜜の試食をして花をあてるゲームをしました。

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花は、黒花えんじゅ、そば、アカシア、くり、ふじ、さくら、烏山椒、ミカンです。お話の中で、アカシアは明治時代河川の土止めに使ったので樹木量が多く、また花からとれる蜜も多いが、なんといってもまろやかで万人向け、という話や、
そばは白い花だけれど、不思議と蜂蜜にすると黒い、といった話をヒントに

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を匂いと味で分析します。
2はさっぱりだからアカシア。
8は色が濃いからそば
1と3は蜂蜜感が強いけれど癖がないからサクラとフジ
7は酸味があるからミカン
4,5、6は癖があるけれど前の味ともかぶってまったくわからない(笑)
ということで、くり、さんしょう、えんじゅ、と回答。
しかし答えは、サクラ・アカシア・フジ・えんじゅ・ミカン・クリ・山椒・そばでした。50%の正解は良い方?悪い方?
昔食品会社の研究室いただけのことはあったのかな(笑)

いろいろと楽しく学べた2時間でした。講師の斉木さん、そして企画をしてくれた小田原有機農法研究会の皆様ありがとうございました。

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