狭間に生まれたイエス

12月21日、小田原教会に与えられたみ言葉は、マタイによる福音書 1章18-25節。表記のタイトルの説教を島耕一牧師より受けました。
今回も礼拝で説教を聞いた内容を一信徒が思ったことを含めて綴ってみます。(説教の要約ではありません)
島牧師の説教概要はこちらに記載されます。

イエス・キリストの誕生の次第は次のようであった。母マリアはヨセフと婚約していたが、二人が一緒になる前に、聖霊によって身ごもっていることが明らかになった。夫ヨセフは正しい人であったので、マリアのことを表ざたにするのを望まず、ひそかに縁を切ろうと決心した。
このように考えていると、主の天使が夢に現れて言った。「ダビデの子ヨセフ、恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである。マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである。」このすべてのことが起こったのは、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」この名は、「神は我々と共におられる」という意味である。
ヨセフは眠りから覚めると、主の天使が命じたとおり、妻を迎え入れ、男の子が生まれるまでマリアと関係することはなかった。そして、その子をイエスと名付けた。



「手をうたば 下女は茶をもち 鳥は立ち 鯉は寄りたる 猿沢の池」という川柳・狂歌があります。
奈良興福寺に隣接してある猿沢の池は、もう何百年もの間 観光地として栄え、多くの茶店が並んでいます。パンパンと手をたたくと、茶店の店員は注文だと思ってお茶を持ちながら注文伺いにこちらに向かい、近くの木に止まっている鳥たちは追い払うための脅しの音と思って逃げるために飛び立ち、猿沢の池の鯉は餌をくれるかと御仁の立つ岸辺に集まってくる、という歌です。
パンパンと手をたたく、という行為だけですが、受け手によっては大きく行動は変わります。皆自分のために手を叩かれたと思って行動を起こすわけです。

身ごもったと聞いたヨセフは、縁を切ろうとした。というセリフは、婚約をしている最中、他の人との姦通は石打を以て殺せ、というルールがある時代。婚約がなかったようにすれば、少なくともマリアは殺されないで済む。あとは私生児として生まれる子は不憫だが、マリアが死んでしまえば子もこの世には生まれない。葛藤の中の選択だったでしょう。
しかし、天使は「恐れるな」とヨセフに伝えます。この「恐れるな」の意味は、結婚をしてもマリアは石打に遭わない、という意味なのでしょう。その言葉に押されるようにマリアと結婚をします。
そしてその子は「自分の民を罪から救う」という大きな目的を持った神の子である事が告げ知らされるのです。

一方マリアはどうなのでしょう?
神の子、つまり自分は仮の親。という天使のお告げ。それでも自分のお中で育っていく命。

島牧師は話を続けます。イエスの降誕物語にはあと2組の大切な存在がある、と。
一組は、羊飼いたち。
大きな星に導かれ行ってみたところは、野宿を常とする自分たちと然程変わらない石の洞穴を利用して作った馬小屋。自分たちの王、と親しみをもってお祝いしたのかもしれません。困窮の毎日の生活の何かが変わる、と希望を持ったのかもしれません。

三人の博士は、「王のお生まれ」と聞いて迷わず王宮に出向きそこに居らずに馬小屋にいたことで戸惑いを覚えたかもしれません。

パンパンという手を叩く音で、それぞれの立場で行動をしたように、イエスの誕生においてもそれぞれの思いをもったものだと思います。人はなかなか自分の思いを断ち切れず、冷静に他人の立場での思いに立てないのかもしれません。

イエスの誕生は、2000年前の1つの出来事だけではなく、そのシンボリックな出来事を自身との関わりとしてしっかり見つめることなのかもしれません。
現在、戦争・紛争地帯でクリスマスを祈っている人たち、飢えや乾きの中で誰も食べ物や飲み物をくれる人がいない場所でこの日を迎えた人たち、そこまでは大きな困窮ではなくても苦しみ悲しみを負ってこの日を迎えた人たちもいます。一方この一年本当に楽しく素敵な毎日だけであったと思いかえす人もいるかもしれません。
どんな人生の中のクリスマスであっても、それを受け入れると同時にほかの人のことをいつでも思い起こせるようになりたいものです。

僕らはイエスを救い主、神のこと、として信じています。しかし、イエスは赤ん坊として生まれました。赤ん坊とは一番力のないものの象徴です。
つまり神だのみではなく、自分が赤ん坊を守る、つまりは平和を作り出す、隣人を思いやる。そうした隣人との和解を生み出す日だと思います。クリスマスおめでとうございます!!

テーマ : 人生を豊かに生きる
ジャンル : 心と身体

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