国は原発事故被災者の苦しみを、ひとごとのようにしか思っていないんだろう

友人がFaceBookにUPしていた記事。
FBだといつか朝日新聞がリンク元を消してしまえば読めなくなる。でも、この記事は消してはならない。
福島に住む仲間が受けた苦しみを他人事と思ってはいけない。
でも、為政者は、国益のためと称して国民を切り捨ててもいいとしか思っていないようだ。川内原発、安全性の合格?
それはただ「想定外」の事故を起こすだけでいくらでも言い逃れをして逃げる国土汚染の原因にしか過ぎない。

福島第一原発事故で避難を余儀なくされた人々は、危機感を募らせる。

 「結局、国は原発事故被災者の苦しみを、ひとごとのようにしか思っていないんだろう」。福島県川俣町の仮設住宅で、渡辺幹夫さん(64)はつぶやいた。

 避難指示が出された同町の自宅から福島市内に避難していた2011年7月、妻のはま子さんは一時帰宅した自宅の庭でガソリンをかぶり自ら火をつけた。避難先の狭いアパート暮らしの中で、心を病んでいた。

 妻の死は原発事故が原因だったと認め、東電と国は謝罪してほしい。事故の教訓を未来に生かしてほしい――。その一心で2012年5月に、損害賠償を求めて東電を提訴した。

 来月、福島地裁が言い渡すその裁判の判決を待たずに、国は原発の再稼働へとかじを切った。「原発事故が完全に収束したわけでもないのに。許せないという怒りと、自分たちの声は届かないのか、という諦(あきら)めとで半々くらいだ」と声を落とす。「故郷を失う気持ちは当事者でないとわからないのかも。でも、将来につけを回してはならない。福島以外の人にも、そこをもっと感じて欲しい」

 県外で避難生活を送る福島県民は約4万5千人。いわき市から避難し、東京都心の公営住宅に家族4人で暮らす鴨下祐也さん(45)は「避難生活の不安定さや苦しさを十分理解しないまま、再稼働に向かうのはおかしい」。今の住まいが16年春以降、仮設住宅として認められるのかは不明だ。

 長期の仮設住宅の無償提供を国に約束してほしいと昨秋、首都圏の避難者で「ひなん生活をまもる会」を設立。今年4月に約1万6千人分の署名を内閣府に出した。会に入る約60世帯の7割は母子避難世帯。「福島に残る家族との二重生活で、家族とのあつれきによる精神的負担も深刻になっている」(佐藤啓介)


 ■「再生エネ推進変わらず」

 「事故が起きたら地域がどうなるかも、子や孫のことも考えていない」。神奈川県小田原市で太陽光発電に取り組む「ほうとくエネルギー株式会社」の社長、蓑宮(みのみや)武夫さん(70)は、原発再稼働に向けた動きに思う。ただ、悲観はしていない。「地震への不安は残り、安全な再生可能エネルギーを求める住民の思いは強い」という自負がある。

 ソニーの技術者だった。執行役員も務めた。福島での事故の後、原発を猛勉強し、「今の技術では制御できないとわかった」。一昨年に「ほうとく」の社長に。「具体的な行動を積み上げれば流れは大きくなる」。公共施設の屋根を借りた太陽光発電に加え、市内に建設中のメガソーラーで10月から発電を始める。

 「すでに『再生エネをやらねば』という国民的コンセンサスはできている」。東京都調布市で太陽光発電を広めている小峯充史(あつし)さん(44)も、原発政策の影響を冷静に受け止める。

 会長を務める一般社団法人「調布未来(あす)のエネルギー協議会」を軸に、太陽光発電に加え、生ゴミのバイオマス事業も検討中だ。「国の政策に左右されず、地域主導でエネルギーのあり方を訴えていけばいい」(河村克兵)


 ■安全な電力、都市部も意識を 経済評論家・内橋克人さん

 今回の原子力規制委員会の判断を機に、雪崩を打つように原発再稼働が始まる恐れがある。原発から離れているが、電力の大消費地である都市部の人にも、改めて「次世代が安全に生きていくために何をなすべきか」を意識し、語り、どんなエネルギーがいいのかを自ら選ぶ「自覚的消費者」になってほしい。

 脱原発のデモや集会に集まる人はかつてより減り、表向き、原発事故当時の危機感が薄らぎ、脱原発の熱は冷めたように見える。「上」や「周り」に合わせたがり、冷めやすく熱しやすい日本人の気質が出ているのは確かだ。「アベノミクス」に惑わされた人も多かった。そうした弱さは克服しなければならない。

 半面、根っこでは、原発に対する生理的嫌悪感が確実に広がっている。「情緒」や「感情」ではなく、「これはまずいぞ」という、本能的な危険察知能力に基づいている。

 自分の中にある原発への嫌悪感はどこからきているのかを突き詰めて考えてほしい。そのことを伝えたり聞いたりして、共有してほしい。「再稼働ラッシュ」を食い止めるための活路を見いだせるはずだ。
(聞き手・河村克兵)
朝日新聞デジタル 2014年7月17日05時00分

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

take1960

Author:take1960
FC2ブログへようこそ!

カテゴリ
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
最新記事
検索フォーム
最新コメント
最新トラックバック
FC2カウンター