和解の指針に基づいて

4月6日、小田原教会に与えられたみ言葉は、ガラテヤの信徒への手紙3章26-29節。表記のタイトルの説教を島耕一牧師より受けました。
今回も礼拝で説教を聞いた内容を一信徒が思ったことを含めて綴ってみます。(説教の要約ではありません)
島牧師の説教概要はこちらに記載されます。


あなたがたは皆、信仰により、キリスト・イエスに結ばれて神の子なのです。洗礼を受けてキリストに結ばれたあなたがたは皆、キリストを着ているからです。そこではもはや、ユダヤ人もギリシア人もなく、奴隷も自由な身分の者もなく、男も女もありません。あなたがたは皆、キリスト・イエスにおいて一つだからです。あなたがたは、もしキリストのものだとするなら、とりもなおさず、アブラハムの子孫であり、約束による相続人です。


今日のみ言葉を語られる前に、今日の聖書の箇所の少し前をまず語られました。そこには、
さて、ケファがアンティオキアに来たとき、非難すべきところがあったので、わたしは面と向かって反対しました。なぜなら、ケファは、ヤコブのもとからある人々が来るまでは、異邦人と一緒に食事をしていたのに、彼らがやって来ると、割礼を受けている者たちを恐れてしり込みし、身を引こうとしだしたからです。そして、ほかのユダヤ人も、ケファと一緒にこのような心にもないことを行い、バルナバさえも彼らの見せかけの行いに引きずり込まれてしまいました。
しかし、わたしは、彼らが福音の真理にのっとってまっすぐ歩いていないのを見たとき、皆の前でケファに向かってこう言いました。「あなたはユダヤ人でありながら、ユダヤ人らしい生き方をしないで、異邦人のように生活しているのに、どうして異邦人にユダヤ人のように生活することを強要するのですか。」
(ガラテア2:11-14)とあります。

ケファ(ペテロ)が、エルサレムから来たヤコブ(イエスの弟)の訪問を受け、アンティオキアでの生活、つまり異邦人と食事を共にすることをやめてしまった記述です。
大きな問題点で意見が分かれている場合、自分の立ち位置を明確にできない場合があります。

ケファ(ペテロ)はその狭間で、イエスの言わんとする蔑視・差別のない隣人愛を捨てます。ヤコブの顔色を優先してしまいます。些細な出来事と思って食事の場を異にしたのかもしれませんが、痛みは被害者が痛いと言ったら痛いのです。加害者が我慢できるはず、とは言ってはいけないのです。
ケファ(ペテロ)のとった行動は、ケファ(ペテロ)にとっては小さな問題でも、ペテロやアンティオキアの教会には衝撃的なことだったのでしょう。

では、ヤコブ(イエスの弟)はなぜ律法に従うことを重んじたのでしょうか?
それは、戦時中の日本キリスト教団がとった行動に似ているように思えます。自らだけが礼拝に先立って宮城に向かって礼をしたり、軍事を推し進める日本を賛美したり、というだけではなく、1944年にアジア諸国に教団名で書簡が出されました。そこには、神の勧めとして天皇を拝ませ、それを拒否したものを国家と結託して弾圧しました。
そうした理由は、1930年自らの迫害の歴史があります。その迫害の苦しみがあったからこそ、苦しみの連鎖をさせないように「善意」のアドバイスだったのかもしれません。が、結果アドバイス先のアジア諸外国との間に溝を作ってしまいました。
「善意」が本当の善意ではなかった故に信頼を失ったのです。

神の真意と違った所での「正しさ」は本当の正しさではありません。残念ながらヤコブも第二次世界大戦中の日本キリスト教団も、間違った「正しさ」を追求し信じてしまったのでしょう。
権力と対決するのを恐れて懐柔したところに間違えがあったのだと思います。

蔑視・差別してはいけなかった。隣人を等しく愛すことの意味を理解しきれなかった。その間違いを繰り返さないように言った今日の御言葉、しかし、2000年経った今までも世界中の、キリスト者も他宗教の人たちも、無宗教の方々も、その等しい隣人愛ができずにもがき苦しんでいます。
戦争、そして差別、貧困が繰り返されています。

島牧師は最後に、そうした不完全を認めることが大切だと語ります。
不完全で、その不完全故に喜怒哀楽をすることは、まさに生きて呼吸をしていることだと語ります。
思い悩みながら、そしてその思い悩みの出口が見いだせない。そんなとき、では僕らは堂々巡りだから、解決が難しいからと投げ捨ててしまっていいのでしょうか?
それがどんなに解決が難しくても、解決の方向にゆっくりでも歩むこと、それが大切だと語られます。
人間は不完全です、ですからこの思い悩みは永遠に完全にならないのかもしれません、それでもその不完全な人間に寄り添ってくれる神の愛を信じ、不完全ながらでも完全の理想を夢見て、目標においてしっかりと歩み続けたいものです。

テーマ : 人生を豊かに生きる
ジャンル : 心と身体

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