25'th anniversary Travel diary(7章1節 一考察その1)

にんじん色の髪の少年は、根性がひねくれているといい、そんな「にんじん」というあだ名を自分の子どもにつけた母親。
なぜ、母は実の子に愛情をもてず、父親は息子への関心はなく、兄弟は「にんじん」をかばわないのか・・・・。そして、そんな「にんじん」の年に似合わない気の遣い方とはけ口。現在の児童虐待のそっくりな1894年に発表されたジュール・ルナールの児童文学だ。

アーサーコナンドイル氏のシャーロックホームズ・シリーズの中の「赤毛連盟(THE RED-HEADED LEAGUE)」という話は、
赤毛連盟に告ぐ――米国ペンシルヴァニア州レバノンの故イズィーキア・ホプキンズ氏の遺志に基づき、今、ただ名目上の尽力をするだけで週四ポンド支給される権利を持つ連盟員に、欠員が生じたことを通知する。赤髪にして心身ともに健全な二十一歳以上の男性は誰でも資格あり。月曜日、十一時、フリート街、ポープス・コート七番地、当連盟事務所内のダンカン・ロスに直接申し込まれたし。
赤毛であったことが大変だったので仲間のために何とか援助をしたいと思っていると言うホプキンス氏という存在しない人のこんなニセ広告に引っかかってしまったウィルソンさんに関わった事件だ。
こちらは1891年に発表された。
赤毛のアンが発表された1908年とほぼ一緒の時代だ。

赤毛はなぜこうまで誰もが書くほど蔑視されたか? 一つの疑問だった。
今ほど髪の毛を染める流行もない時代だったが、黒髪-赤毛-栗毛-金髪、色の近い順から記せば、欧米に多い金髪に比較的近いのは、黒髪より赤毛だろう。
そうした中、黒髪のダイアナは何も悩まず、アンは赤毛であることにコンプレックスを持ち、隣人のリンドおばさんに「みっともない赤い髪」と蔑視された事で怒り、孤児院へ返されそうになるわけだ。

なぜ、欧米で発行されたジャンルの異なる3冊がそれぞれ、赤毛が嫌われる内容なのか、その理由・時代背景などを調べてみた。

岐阜女子大の佐藤義隆氏の書かれた『「赤毛のアン」の魅力を探る』の中に、そのことが記されていたので、紹介してみよう。
それによると、金髪は良妻賢母、黒髪は情熱的な悪女という紋切り型のイメージがあるそうだ。そんなのナンセンスだとの意見もあるだろうが、いやいやわれわれ日本人も、血液型に関してはさほど変わらないイメージを持つ。
A型は、云々かんぬん・・・・。言ったり聞いたりすることは一度や二度ではないだろう。そんなイメージなのだろう。
では、赤毛とはどんなイメージを欧米諸国民は持っているのか?それは『裏切り』のイメージだと記されている。
イスカリオテのユダ然り、アダムとイブの息子カインもそうだと言う言い伝えがあるほどだ。
そのイメージの原因は、ケルト系の民族のヘアカラーによる点がある。ケルト民族には赤毛が多いらしい。
ハロウィンもクリスマスもケルト民族のお祭りだ。それが中世以前にヨーロッパに広がり、キリスト教と結びついた。そうした力のある民族と接している時には、気を使いながらもどこかで反発をするものだ。すぐれた文化そしてその精神思考(宗教や生活方法)の違いを驚愕しつつも神秘的な魔法使いとして偏見の目で見るようになる。
恐れは転じて蔑視に繋がることがある。イエス=キリストが活動した時代、医者もそうした理由で蔑視されていた。
それが赤毛が嫌われている理由の大きなひとつのようだ。

テーマ : 海外旅行記
ジャンル : 旅行

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