FC2ブログ

栄枯盛衰

地元小田原で結婚式を挙げて30余年。
昨日、式の間パチンコに興じ参列せず披露宴だけ参加した大学の友人(笑) とその時の話をした。
田舎の、その中でも特にのんびりした1時間に1本程度のローカル線で通学した僕は、大学に入っていろいろな地方から来た仲間と過ごしたことは何よりの収穫だった。
件の友は、給与週払いの食堂でバイトをしていた。月曜の朝大学で会うと「金貸してくれぇ~」と青ざめる風もなく寄ってきた。
理由を聞くと日曜の夜もらったバイト代を全部パチンコですったという。何度も書くが田舎の学校でその中でもおとなしい友人としか付き合いがなかった僕はその豪快且つ非計画的な金の使い方を知らなかったので、内容はともかくとして初めて触れ合った豪快な性格に魅力を感じた。
それでも結婚式の披露宴では、友人代表として自慢の歌声を披露しなければならないので、式の最中そこそこ勝ち続けたパチンコを止めて駆けつけてきた。
「あんときの披露宴会場はどこだったっけなぁ」
「いや、もうないよ」
そう、式を挙げてくれた教会は御濠端の地を離れ栄町に移り、披露宴、二次会、三次会のお店はすべて閉店した。時の流れはそんなものかもしれない。

株式会社シンクロ・フードというリサーチ会社が調査したところ

■営業年数別の閉店割合
1年未満:2243件(34.5%)
1〜2年:987件(15.2%)
3〜5年:1364件(21.0%)
6〜10年:1113件(17.1%)
11〜15年:380件(5.9%)
16年以上:407件(6.3%)

という報告をあげている。2年以内に半数がつぶれるご時世、もう一つは10年以上の老舗も後継者不足だろうか、地域に認知され愛されても12%が廃業する。

時代は変わる、求められるものも変わる。古くからのご愛顧の客は年を取り、時には亡くなり時には子どもたちの住む町へ転居する。新しい客の開拓をしなければ需要はなくなる。新しい客が立ち寄ってくれないというのは、その人たちは魅力を感じないということだろう。
そして古い店で寂れてくればバイトも雇えない、必然子どもも店を継ごうという気にはならないかもしれない。

でも、当然町中の店が総入れ替えするわけではない。僕らが結婚式を挙げた時にあったお店でも、いまだ営業している老舗はいくらもあるし、繁盛店もたくさんある。
多分そうしたお店は、老舗の良さと改革を意識しているのだろう。

自分と縁のある店がなくなるのはつらいし寂しい。しかしそれは世の中にとっては不要なものだからなくなったのだろう。使命は終わったのだ。「しょうがない」で済ませたくはないが「しょうがない」のだ。
しかし結婚式に来てくれた友人とはいまだつながりがある。そしてその友人との間には思い出としてのそのお店は残っているのだ。記憶からも消えたわけではない。
自分らにとって有益なお店と世の多くの方の有益なお店は違う。だから僕らも、昔の思い出を語りながら新たにできたお店で楽しく過ごすのだ。生き残るお店、新にできるお店は今のニーズに即している、今生きていることを実感できる場所なのだ。

そして今、大正期からの老舗の和菓子屋が店をたたむ。なにがそうさせたのか? その分析は他業の僕らも意味のあるものなのかもしれない。
たとえまわりの猛烈な反対を押し切ってでも改革をし生き残るもよし、静かに時代を悟り目をつぶって終焉を待つ生き方もまた潔い。
なくなるのは経営側の問題では無い時も多分にある、そしてもしそうならばそれを受け入れることも大切なのだろうな。
プロフィール

take1960

Author:take1960
FC2ブログへようこそ!

カテゴリ
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カレンダー
05 | 2018/06 | 07
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事
検索フォーム
最新コメント
最新トラックバック
FC2カウンター